あらすじ
国民の半数以上が「住み慣れた家で逝きたい」と望んでいる。それを実践した人びとは、どのように最期を迎えたのか──。2人の訪問診療医が向き合った患者たちの最期の日々。大反響を呼んだNHK BS1スペシャル『在宅死“死に際の医療”200日の記録』(2018年6月放送)のディレクターが綴る、「葛藤」と「納得」の死を見つめた渾身のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
訪問診療・看護による自宅看取りのさまざまなケースを紹介したドキュメンタリー。女性ディレクターが200日にわたる取材をして番組にまとめたものの、書籍版。
過剰な装飾なし、ありのままの現実が丁寧に描写されており、家族や医療・介護に携わる専門職への敬意が感じられた。ドキュメンタリーとしても読み応えはあるけれど、ディレクターの目線を通して自分も、自分や家族の死とどう向き合うか考えるきっかけをもらえた。
あとがきで、看取りを支える医療従事者の言葉の力と人間力に言及していたが、このような難しい問題にがっぷり四つに取り組んだディレクターにもそれと等しい尊さを感じた。