あらすじ
Airbnb,Uber,NetFlix,WeWork,滴滴出行…。
ここ10年で急成長しているビジネスモデル、
それが「シェアリングエコノミー」です。
現代は、高齢化社会、働き方改革など、日常的な環境が刻々と変化し、
誰もがこれまでの生き方や働き方を見直す必要に迫られています。
しかし、
・人が足りない
・時間が足りない
・仕事量は変わらない
この「壁」の前で、頭を抱えている人は少なくないはず…。
そこで、「今ある資産」を活用することで、新たな価値や利益を生み出す「シェア」が、現状を打破する起爆剤になります。
シェアリングエコノミーとは、
家(リソース)や写真・動画・音楽(コンテンツ)、個人の能力(スキル)などを、
ほかの人へシェアする新しい経済の形です。
「資産として持っている物件を有効活用したい・・・」
「趣味で作成した動画をどこかに公開したい・・・」
「副業として自分のスキルを誰かに提供したい・・・」
など、持て余している自分の資産・能力(余剰)を、時間と場所を問わずに活用できるのがシェアリングエコノミーの特徴です。
本書では、
・シェアリングエコノミーとは何なのか
・シェアリングエコノミーを活用する意義
・シェアリングエコノミーの活用法
を詳しくわかりやすく解説します。
仕事、プライベート問わず、新しい一歩を踏み出したい人、必読の1冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Airbnbの執行役員によるシェアエコの解説本。超気軽に読めてわかりやすいのでおすすめ。ただし、深い解説はない。
シェアエコに関する知見を得るだけでなく、これからの働き方や仕事のあり方についても論述がなされており、現代人の価値観やその中での自分の価値を考え直す良いきっかけとなった。
【感想】
・テクノロジによって利便性と安全が担保されるようになったのでこれを売りにしているサービスは辛い。保険もそう。けれども、保険は完全オンラインよりもOMOのほうがいいはずで、オフラインのスムーズさにテクノロジーの力を投資する形を追求する必要が出てくる。
→ウィンドウズのマウスが壊れた時も結局チャットボットではなく問い合わせセンターを使用した。でもその体験がかなり感動的だった。
・テクノロジーの変化によって人間の心理的なハードルも変化しているのが大きな特徴だと思う。こうした時代において、旧来的な価値基準や感覚で物事を図るのは非常に危険だと思う。したがって最近の流行のもの(特に若者)に飛び込んでみることや、心理のセオリーを学ぶことには積極的に張っていきたい。ここが勝ち筋。
【内容メモ】
・シェアリングの対象にはコンテンツ、リソース、スキルの3つがあるが、無制限の複製と拡散が可能であるコンテンツに対してリソースがシェアリングできる人数が限られているため、サブスクリプション化による提供コストの低減効果は限定的となる。
・もはやコンテンツ価値での差別化が困難な時代。保険はもともとそうだが動画配信やシェアサイクルなどの価値も同様。したがって適切な検索やレコメンドなどのサービス事業者の提供する体験が差別化の大きな鍵を握る。
・シェアリングの考え方がなぜいいかは、マズローの5段階欲求説で説明できる。自分の豊かな部分を自由に提供してお金を稼げる世の中になったので、生理的、安全、社会的、承認、自己実現のうちの上2つを満たせるシェアリングに注目が集まった。(今までは欲求を得る事とお金を稼ぐ事は別次元の話だったので欲求を得ることを諦めざるを得なかったがテクノロジーの発展によってこれを両立することができるようになった。)
・生理的と安全、社会的を保証することで人気を集めて来た企業は、より高次の欲求を満たせる「いけてる」企業に敗北するし、新しい頭を持った人たちほどこの良さに気づくため、いい人材はどんどんそっちに持っていかれる。だから、伝統的な大企業も新しいワークスタイルを充実させないといけない。
・シェアエコへの参入プロセスは、
・既存ビジネスの余剰を見つける
・既存事業とのシナジーを見つける
・それらをシームレスにつなぐ仕組みを考える
・運用のためのデジタルプラットフォームを作る
の順。プラットフォームとして成立するには、多様性(曲や家のバリエーション)、規模(数)、品質の3つを担保する必要がある。→これらの担保のためには企業間連携が不可欠になりつつある。各企業もそこにチャンスを見出したり、サービスを提供することに理解を示す必要がある。
Posted by ブクログ
今までのように大規模投資を行ってビジネスわ行うことが現実的ではなく、小規模投資でビジネスや副業を行うことが当たり前の時代になっている。
シェアが当たり前になれば、少ないコストでリスクを少なくチャレンジすることができる。
サラリーマンでも終身雇用が当たり前ではなく、対価を得ることだけが働く目的ではない。
社会と関わりを持つことも働く目的の一つになっている。
マズローの自己実現欲求のひとつ。
それらの場所を提供できる存在になりたい。