あらすじ
幼いころ、実の父母を殺されたお市だが、腕利きの岡っ引きだった万七に引き取られ、強くたくましく育つ。よろず請負い稼業に身を転じた万七から、体術を教え込まれてきたのだ。が、その万七が大川で不審な死を遂げた。哀しみの中、お市は稼業を継ぐ。駆け落ち娘の行方捜し、不義密通の事実、記憶のない女の身元、ありえない水死の謎――持ち込まれる難事にも、お市は生前の万七の極意を思い返し、真実を掴みとってゆく。
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Posted by ブクログ
新しいレーベルにふさわしい作品でした。
幼くして両親を殺されたお市。よりどころだった寅のために魚を盗み、その縁で岡っ引きの万七に娘として引き取られるのだが。
年月は流れて、万七はしくじりを犯し、岡っ引きをやめてよろず屋を始めていたのだが、ある日、万七は川で溺れ死んでしまう。
その死因になっとくしないまま、お市はよろず屋を引き継ぐのだが……。
お市が魅力的で好き(^^)
まだ謎が残ってないので、次巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
読みやすい。キャラの立ち位置、設定がわかりやすい。
主人公「市」が感情移入しやすいキャラになっている。
広いターゲットを狙った歴史・時代小説風の「ラノベ」みたいな感じだった。
連作短編方式で「よろず屋」という設定も受け入れやすいのではないかと思う。
歴史ミステリとまではいかない、ライトな感じがいいし、そこまで固くないのもいい感じ。
ちょっと勉強になった。
肩の力を抜いて読むには丁度いい塩梅だと思う。