あらすじ
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プラスチックが大量生産され、社会に広まり始めてから約70年。
人類に大きな利便性と利益をもたらした一方、水に溶けない、腐食しないという素材の特性は、生態系に悲惨な影響をもたらしました。
中でも近年、国連環境計画(UNEP)が、世界が直面する最大の危機と考えているのが、プラスチックによる海洋汚染=「プラスチックスープ」も含めたプラスチックの環境汚染です。
そのプラスチックの現状をつまびらかにし、これから進めるべきポストプラスチックの世界を実現するためのアイデアを提案します。
読者が今日からできるアイデア満載!
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Posted by ブクログ
2024年現在、少し情報が古いが一読すると、プラスチックの置かれている現状、国内外のリサイクルや環境保全への取り組みを理解できる。
プラスチック問題や環境問題に興味のある方には目を通していただきたい内容。
まず衝撃的だったのは、日々排出されるプラごみの量とその行き先。分別廃棄されたプラごみは当然有効にリサイクルされていると思っていたが、実際には大部分が燃料等に利用される熱利用で、イメージする新たな素材としての利用は数十%だった。この原因として、プラごみには複数種類のプラスチックが混ざっており、素材としてのリサイクルが難しい点が挙げられる。
海洋へのマイクロプラスチック問題では、水鳥などのプラごみの摂取自体が大きな問題ではなく、プラスチックに含まれる添加剤が生体濃縮される点や、プラスチック自体が海中の有害成分と親和性が高く有害物を濃縮してしまう点に問題があると理解した。
プラスチック問題は思っていたよりも緊急性の高い問題であり、その解決のために様々な対策が打たれている。使い捨てプラの禁止やリサイクルの推進、生分解性プラスチックの利用推進などが進められているが、結局のところ現在と同じ感覚でプラスチックを使い続ける意識を変えなければ、根本解決は難しい。一にも二にもプラスチックの使用量自体を削減する一人ひとりの取り組み、考え方のシフトが求められている。
Posted by ブクログ
まず、日本の使い捨てプラスチック使用量がアメリカの次に多く、世界第2位だということにショックを受けた。
もっと個々が意識して環境問題を考える必要があると感じた。
また、特に「スクラブ入り」と書かれた洗顔料や歯磨き粉などにもプラスチックが含まれていることを初めて知った。
●今後日用品を買う時は、「マイクロビーズ」が含まれているかどうか確認する。(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン末などの表示があれば購入をやめる。)
●自分の住む地域のゴミ処理方法について改めてよく調べ、適切なゴミ出しをする。
●外出時には積極的にごみを拾う。
●海岸の清掃活動に参加する。
など自分の出来ることから取り組んでいく。