【感想・ネタバレ】屍人荘の殺人のレビュー

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ネタバレ

自分が今まで読んできたミステリの中でも、ゾンビ×ミステリというジャンルは異質の作品だったように思います。
最後の最後まで犯人が分からず、進藤が星川を匿っていたことや、エレベーターに銅像を乗せて積載量を超えるように調整するトリックなど思い浮かばなかったので、予想を裏切られて面白かったです。
個人的には立浪の、"恋愛感情もゾンビと同じ、自分だけが素面のまま他人の真似をして人を愛そうとしている"というようなセリフが、どこか分かるような気がして、心に残っています。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

有名らしいので読んでみた。
まさかゾンビなんて出てくるとは思わなかったけれど、初めてのSFミステリ小説で面白かった!!
下調べをしていかなかったのがよかったと思う。
かなり冒頭に、主人公の相方となると思っていた明智さんが死亡してストーリーから外れていったのは驚きだった。
途中までは、つまらなくて我慢して読んでいたけれどゾンビが出てきてから面白くなって止まらなくなった。間取り図なども載っていたのでもっとゆっくり、不明点なども書き出して読むと面白かったと思う。この著者の作品、他にも読んでみたいと思った。
冒頭の「カレーうどんは本格推理ではありません」から、伏線がはられていて、凄過ぎる!! 
進藤が(部長)クズだなって思ってたけど、最後ゾンビ化した彼女にキスをしていたっていうのは、なんか素敵だなって思った(語彙力少ない笑)顔のないトリックを疑わせてくるけど、そうじゃない!!ミステリ好きな人が考える推理を打ち砕きながらもこんなに面白くって筋の通ってる作品は珍しい。めっちゃ好き。
被害者たちにも同情できる点が多々あり、犯人が殺人を犯さなくてもよかったんじゃないのか、、という終わり方を見せてくれるところが好き。
犯人が立浪を二回殺した、というのも残酷だけど犯人の被害者を憎む気持ちを考慮すると納得できる。
でも、最後自分は助手になる資格はない的なこと言っといて、喫茶店で比留子と主人公が一緒に活動してたのは、ん?どゆこと?とは思った。
受験からあけて、久しぶりの読書だったので、とても楽しめました!!!久しぶりに読んでみて満足してとっても楽しかった本でした!!!いやー、好きだな。こういう話。わたしには、新しかった!!!

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2024年04月28日

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ネタバレ

面白い。
誇張や共感できない文言が踊ることの多い帯の煽り文句だが、本書帯の『前代未聞のクローズドサークル』の言葉には偽りなし。
本編だけでなく解説も良かった。

読んでいる途中でも本のジャンルがコロコロ変わるようで、「コレ、ミステリーになるのか?」や「(内部の殺人を解決しても)コレ、どうやってオチつけるんだ?」となりながら読み進めた。
ゾンビハザードによる外側の密室はミステリーの常識を大きく外れていて、「こんな発想あるのか!?」と驚愕した。
しかしよく考えれば、私は、三津田信三の怪異と本格推理の同居した作品群や綾辻行人のミステリーの手法を組み込んだホラー作品『アナザー』が好きなのだから、こういった組み合わせを受け入れないわけがない。驚くと共に楽しく読み進められた。

イロモノっぽい設定だが、推理部分も手抜きではなくしっかりしてる。
極限状態での推理の中で怪しげに見える人物が次々出てくる。
最初は高木、次に名張、菅野と生き残りの多くが犯行が可能で怪しく見えるようになり、次の事件が起きてもそれぞれの可能性が潰れることはなく怪しいまま。上手い。
高木は静原と一緒にいる事が多いので、静原と共犯の可能性もあり、終盤には菅野と名張が共犯の可能性も考えられてくる。共犯関係でなくとも庇っている場合を考えると、それぞれの証言にもフェイクが含まれていることも頭をよぎり、二階堂黎人の『人狼城の恐怖』を思い出し誰に背中を任せるべきか全く予想がつかない。

また、葉村が推理小説の定石を先に述べ、それを“現実ではあり得ない”と否定することでお決まりの流れをあえて壊している。
推理小説の手法を一部取り入れた推理をしながら、展開はそのベタな定石を踏まないようにしている。推理小説を読みながら何か違うものを読んでいるような感覚に襲われる。

謎解きは最後に怒涛の勢いで行われるが、
最初に思わせぶりに扱われて以降、長く触れられなかった葉村の頭の傷(= 葉村の心の闇の部分)や、大切だと言い切っているのに取りに行かないことにイライラしていた時計(とその理由)も物語の核であったことがわかり、謎のご開帳まで楽しむ事ができた。

最後は葉村が助手になることを断り、「剣崎だけが次作に引き継がれるのか」と思ったが、次の段でミステリー愛好会に加わり共に活動している場面で幕が閉じる。
助手という点については、明智だけの助手ということなのか。
解説によれば次作も好評のようである。次作で二人が関係をどう説明するのか楽しみである。

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2024年04月14日

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ネタバレ

読書好きが自主的に「ネタバレ注意!」とSNSでざわついた意味がわかる。
確実になんの情報もないまま、読んだ方が楽しめる作品であることは間違いないです。
あえて、感想を申し上げるなら「こうくるか~」という新しいぶっこみ方に最初戸惑いはあったものの、読めば読むほど緊張感もMAXになりハマってしまいました
言わずもがな、一気読みするほど続きが気になって仕方がない作品。
もうこれしか言えないです。

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2024年04月07日

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ネタバレ

えっ、そうやって密室状態にするのって思った。発想が凄かった。ミステリ要素はもちろん、面白さや恋、人間の黒い部分を盛り込んであって読んでいて面白かった。特殊な状況を利用したトリックが良かった。

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2024年01月24日

you

ネタバレ 購入済み

面白かった!

途中まではよくある推理小説だと思って読み進めていましたが、途中からの展開に驚かされました!しかも、その設定をちゃんと生かしている点もとてもうまいなと思いました。
ミステリ好きなら、読んでみて損はない作品だと思います。

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2021年02月18日

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ネタバレ

明智さんがゾンビから逃げきれずに落ちてしまう最期のシーンで一気にひきこまれた。
全てがうまくいかないこれは現実なのだと打ちのめされた。

ゾンビという圧倒的な恐怖の中で単に殺人事件が起きるだけでなく、ゾンビの性質を生かした上での犯行の謎解きも論理的で面白かった。

犯行の動機にもなった彼らの行いには、確かに最悪な面があって許されないこともあったと思う。
けれど葉村が考えていたように、その人の一番醜い部分を指さしてその人を人でなしだと言う怒りは正しいのだろうか。もちろん、復讐に正しさなんて求めてはいないだろうけれど。
クズだと評されていた進藤にも、星川がゾンビになって自分が殺される状況になっても星川のことを大切に想っていた一面が見えるなど。二人の関係性も他にも、知らない面がたくさんある。
けれどその醜いクズな部分で被害を受けた当事者には、その人にもいいところはあるんだよだなんて声をかけるのもおかしくて。
結局、葉村の「これ以上出目や七宮のことを知りたくない。あいつらのことを救いようのない人間のクズだって思っていたい」という思いのように、自身で整合性の取れる解釈を他人に当てはめていた方が楽になれるんだろうな…と思ったり。

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2024年05月10日

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ネタバレ

まさかのゾンビもので驚き

ゾンビが迫りながらも殺人事件が起こり、展開も早く最初から最後までドキドキしながらサクサク読めた
ただゾンビというものをプラスしただけでなく、ゾンビを利用したクローズド・サークルや殺害方法で、ゾンビを最大限楽しむことができた

キャラもとても魅力的で面白かった
明智さんもだけど、主人公と剣崎のやりとりもとても良かった
映画は残念

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2024年05月09日

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ネタバレ

インスタのリールでよくおすすめに出てきたので興味が湧き手に取りました。

ミステリーによくあるホームズとワトソンの名コンビ結成かと思いきやホームズは序盤に脱落

絶対にもう一度登場すると思っていたけどああやって出てくるなんて、、、悲しすぎる

2代目ホームズが出てくるのはなかなか珍しい

登場人物多くて最初は覚えるの大変だったけどそれぞれ個性的で覚えやすかった

けど私の推しの下村を速攻退場にしてしまうのはいただけないな(笑)

うまくまとまっていて読みやすかった!

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2024年04月10日

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ネタバレ

面白かった!
ゾンビもののミステリーは初めて読んだけど面白い!
犯人が意外で動機が分かっていく場面が好き
明智さんはもっと活躍して次作にも続くのかなとぼんやり思っていたのにあっけなく序盤で退場し、葉村も胸に暗さを秘めていて人間味があり誰もが未熟で面白い
剣崎も女の子女の子しておらずはっきりしており登場人物みんな好きでした
あと登場人物の名前が設定に合わせてあって理解しやすい!
トリックも見取り図があるおかげで理解しやすくよかった
続編も読みたい!

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2024年04月05日

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ネタバレ

天災や立地によるクローズドサークルは今迄何冊も読んだけど、今回は設定が斬新だった!
話的には面白かった、面白かったんだけど明智さん、、、涙 学生の食堂メニュー推理タイムとか個人的に好きだったから、早期離脱が辛い。最後明智さん出てくるかなとは思ってたけど、あんな形での再会はやっぱり辛い。犯行動機は読んでる途中で予想がつくけど、犯人が明らかにされても「この人?」って感じであんまりピンとこなかった。
続編がある様なので、次も読む!

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2024年03月17日

ネタバレ 購入済み

前半戦で割と重要なメンバーが死んでワロタ。というか最終的にゾンビたちはどうなったのかが気になって仕方ない。

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2024年02月20日

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ネタバレ

ミステリーにゾンビという飛び道具を用いておきながら、トリックはキチンと地に足ついている、特殊設定ミステリの皮を被った本格ミステリといった形で意外性が大きいのにそれだけじゃない。まずミステリーだと思ったらゾンビが出てきて1びっくり、さらにトリックは王道ミステリのそれで2びっくり、でもそれより一番ネタバレ注意なびっくりポイントは明智とのバディものかと思わせておいて比留子とのバディの物語のプロローグだった点。ミステリーでトリックの意外性以外でこんなに想像を裏切られることはなかなかない。それなのに消化不良や納得のいかない部分はない。(いや明智との話はもっと見せて欲しいけど。いつかスピンオフ的にでも書いて欲しい)特殊設定ミステリという以外の点で新しさを感じさせるミステリーで面白かった。

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2024年02月09日

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ネタバレ

警察じゃなく探偵に推理させるため、ゾンビを発生させて強制的に外界と隔絶する。推理ものとゾンビというパニックもの2つの題材が共存するのが斬新だった。トリックも面白かったが、犯人の動機だけがしっくり来なかった。

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2024年02月06日

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ネタバレ

読み始めてまだ事件も何も起きてないのに
明智さんと葉村君のやりとりだけで
もうこの作品に夢中になってました。

比留子さんは可愛すぎるし登場人物が
魅力的なミステリはシリーズ作品も読みたくなる。


明智さんのキャラクターが大好きだったので
早めに退場しちゃったのは本当に残念。
明智さんと葉村君の掛け合いをもっと見たかった。


設定、トリックは言わずもがなで面白かった。
絶対にシリーズ読みます!

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2024年02月03日

ネタバレ 購入済み

面白かった

ミステリーとしては十分面白かったし人に薦められる。途中の伏線もうまい。ただやはり気になる点もある。なので四点。
1犯人の精神が強靭過ぎる。普通の夜のペンションでも怖いのに、この特殊な状況であんた何やってるの?
2結局ゾンビと犯人に関わりがなく、利用しただけなので最後がなんかアッサリ終わる。冬山とかの既知の封鎖環境がゾンビになっただけとも言える。
3エンディングで利益を得た人間が明智くんをうまく葬って、殺人事件を捏造してそう。

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2020年07月26日

ネタバレ 購入済み

喪失感

単なるミステリではなく,青春・ホラー・パニック・死生観など様々な要素が絡み合う。
まったく予測のつかない展開。
登場人物のキャラクターが一人ひとり際だっていた。
主人公の心の動きが細かく描写されていて引き込まれる。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゾンビ×ミステリは新しい。ゾンビがクローズドサークルを作り出すための導入の役割だけではなく、それを活かしたトリックにもなってて、既存では無いトリックに目新しく思った。それだけではなく、ゾンビがホワイダニット、犯人のエゴを映し出したものにもなっていて"ゾンビ"がただの装置になっていたのも良かった。
すっかりバディ物だと思っていたので、明智さんの退場が早かったのは悲しかったが同時に緊張感も生まれスリリングに楽しめた。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初は読みやすそー♪面白そー♪
って読み進めて、急に、え?ゾンビ??ん?
ガチガチのクローズドを予想して読み始めたし、個人的にゾンビどうこうってもしかして思ってるやつと違うんじゃ。。。と思いながら読み進めたらちゃんとミステリーだった。一瞬読むのやめようかと思ったけどその後は気になって次々読み進めてた。結果、面白かったです。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めてびっくり。ゾンビものでした。

私は現実味のある話が好きなので、あんまり趣味じゃないかもな〜と思いましたが、続きが気になりあっという間に読んでしまいました。面白かったです。

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2024年03月24日

ネタバレ 購入済み

よく考えたなと思いました。

普通の推理物という枠組みも変なのかもしれませんが、全く違うものを組み合わせてきたなと思います。それでも流石で綺麗に纏めてくるのですね。単純にすごい才能だなと思いました。

個人的には主要キャラだと疑わなかった方があっという間にフェードアウトしたのも驚きでした。

続編も読んでみたいです。

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2020年01月13日

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