【感想・ネタバレ】スタフ staphのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めから読み返して伏線を回収していきたいと思う作品。
登場人物同志の細かい心理描写が過去の出来事、体験に対する直感的な共感であることが多かった。
飛躍してしまうようだが、
「他人の過去の出来事に触れる時、似た体験をしていて心情がわかる事と、その人自身に寄り添うことのどちらが大切なのか」
と読書中に考えてしまった。実際に、夏都は最後まで智弥の気持ちを菅沼先生の体験に投影することで理解していたようだが納得はしていない様子で、人との間の愛情をただ信じることでしか寄り添うことができていなかった。


だが、分からなくたって愛していたいと思うのではないか。分からないからこそそばにいて、いつか過去に触れてしまう時を待ってしまうのではないか。

0
2023年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他人の人生を変えてしまえる関わりを作り上げることができてしまう。その、浅はかな考えに、意図せず協力してしまうところが悲しかったです。他人の苦しみはわからないものだけれど、おざなりにしてしまうことで、悲しい結末を進めてしまうことになる怖さがありました。

0
2021年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4.1点
複数の作品を組み合わせたような不思議な小説

序盤で日常を描きつつ、その中で起こるちょっとしたイベントを飽きさせず読ませてくれる。

そうかと思えば急に誘拐されるという一捻りから、なぜか誘拐犯たちを手助けするところで主軸が進んでいく。

よく考えれば分かるレベルの無理のない伏線を回収していきつつストーリーは進行し(智弥の有能っぷりは都合良すぎる気もするが)想像したものと全く違うラストに着地する。

ラストを伝える為にそこまでのストーリーを紡いだとすると、酷く回りくどい書き方をしている。しかしだからこそ最大級のインパクトを読者に残す。どうなったかを描かないからこそ良いのだろうが、どうなるのか気になる不思議な感覚。
初の道尾秀介作品で強烈な印象が残った。

0
2020年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

掛川夏都は、夫と共同で移動デリを開店する予定が、夫の浮気で離婚、意地で一人で移動デリを開店することとなる。
また、同時に姉の海外赴任に伴い甥の智弥を預かることなる。

二人はある事件に巻き込まれることなるが、そこにはある深慮が隠されていた。

物語的には面白かったけど、多々事件の幕がわからず、ちょっともやもやした結果だった。

0
2019年11月17日

「小説」ランキング