【感想・ネタバレ】ロボ・サピエンス前史(上)のレビュー

あらすじ

ロボットの捜索を職とするサルベージ屋、誰の所有物でもない「自由ロボット」、半永久的な耐用年数を持つ「時間航行者」……。さまざまな視点で描かれるヒトとロボットの未来世界。時の流れの中で、いつしか彼らの運命は1つの大きな終着点に向かって動きだしていく……。世界の行く末を壮大に夢想した、ロマンティック・フューチャー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 未来SFになってもシマトラさんの作風はそのまま。ロボットが優秀なのはいいのだけど、人類として読んでいると、人類の立場がどんどん薄くなっていくのが寂しい。擬音がほぼないしセリフも少なくて、読んでいて静かな気持ちになる。

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2020年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

超長期耐用型ロボット・タイムノート(時間航行士)のお話し。星間旅行、放射能汚染物質の管理など、人間のライフ・サイクルの中では納まらないミッションの合間に、孤独な金持ち老人の思い出の謎に迫る話、ラスコーの壁画から現代までを一気に時間旅行するエピソードや各地の様々なニーズにこたえるアンドロイドの話がアンソロジーのように集められている。

「AIがヒトを超えた未来」という煽りが目に付いたのだが、それぞれのお話しは意外と古典的で、どれもどこかでみたようなストーリーばかりだ。

むしろこの作品の特徴はシンプルな線、デザイン的な画面構成の中に滲みでてくる独特な浮遊感である。一つ一つのコマは明快に描き切ってあるのに、明快さの連続の中からぞっとするような時間・空間感覚が表れている。

キャラクターが何人か登場しているが、これらが下巻でどう絡まっていくのか/いかないのか。

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2020年08月18日

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