あらすじ
仕事も家事も完璧な透と結婚した由紀子。互いの仕事のために選んだ相手だったのに、優しい彼に本気で惹かれていく。旅行先で「透さんの赤ちゃん、欲しいです」と告げたら、押し倒されて……。「ほんとに孕ませてもいいですか?」期待に潤む秘部を隔たりない剛直で貫かれる。熱い飛沫を注がれるたび、何度も激しい絶頂に襲われる。三泊四日のイチャラブ子づくり温泉旅行!
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匿名
ほんわか癒やされる
お見合いで、お互いの利害のために相手で手を打った結婚生活。ヒロインは自分に自信が無くていつも悩んでて。でもヒーローは優しくて優しくて素敵な人。温泉旅行をきっかけに二人の思いが近づいて幸せゲット!!長男カップルもなかなかにおもしろかった。とてもほんわかした気持ちになれるお話!!
Posted by ブクログ
仕事も家事も完璧で、どこまでも穏やかな夫・透とお見合い結婚した由紀子。
お互いの利害の一致で始まったはずの契約結婚。
けれど、彼の優しさや誠実さに触れるたび、
「これは形だけの関係では終われない」と気づいていく。
そんな二人が訪れた三泊四日の温泉旅行。
日常の延長のようでいて、どこか非日常な時間の中、
由紀子が「透さんの赤ちゃんが欲しいです」と告げる瞬間は、
彼女の想いがやっと溢れ出した象徴のようで胸が熱くなった。
ヒーローの透は、一見落ち着いた御曹司で、紳士的で完璧。
でもその穏やかさの奥には、深い照れと不器用さが隠れていて、
彼が少しずつ由紀子に心を開いていく様子が丁寧に描かれている。
特に夜の描写では、彼の誠実さと欲情のギャップがたまらなくて、
静かな愛がゆっくりと熱を帯びていくような描写が印象的。
お見合いから始まった関係が、“夫婦になる”という過程の中で、
少しずつ他人行儀な距離が溶けていく展開が心地よかった。
甘さの中にもリアルな照れや不安、
そして“好き”という言葉の重みがちゃんと描かれていて、
ラストに向けての穏やかな幸福感が素敵でした。
温泉旅行という舞台も効果的で、
普段は見せない一面を見せ合う時間として、
二人が本当の意味で“夫婦になる瞬間”をしっかり感じさせてくれます。
途中で登場するお兄さんの存在が一瞬ハラハラさせるけれど、
結果的には二人の絆の強さを浮き彫りにするスパイスになっていました。
何より印象的なのは、透が由紀子に向ける“敬意ある愛”。
彼の言葉遣いや所作すべてに「大切にしたい」という想いが滲んでいて、
派手な溺愛ではなく、じんわり心に沁みる愛の形。
ラストに描かれた未来の姿にも、優しさと温かさが詰まっていました。