あらすじ
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まちおこしや地域学習の現場で、誰でも気軽に参加できると密かに人気を集める手書き地図ワークショップ。絵が描けなくても大丈夫!懐かしい思い出、等身大の日常、ウワサ話に空想妄想何でもアリな楽しみ方、きらりと光るまちのキャラクターを見つけるノウハウを豊富な事例で解説。自治体・まちづくり・地域教育関係者必読!
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Posted by ブクログ
「あなたの日常は、誰かの非日常」ということで地元を再発見する楽しい地図づくりの本。まち歩き、取材、グループワーク、つまり紙版のマッピングパーティーですな。というか、こういうアナログの取り組みのほうが先なのか。まあ、どっちが先でもいいんだけど。具体的なコツなんかも書いてあってすぐ真似できそうである。
会社の研修としてやってるとこもあった。
地図ってやっぱりおもしろい。
Posted by ブクログ
私の旅のスタイルは、ともかく歩き尽くす、というやつだ。特にちょっとした横道にある地元の人しか知らない、アレコレに出逢うと嬉しくなる。だから、観光センターや駅構内、お店に手書き地図が置いてあると必ずもらうことにしている。そこには、観光雑誌に載っていないディープな情報が満載だからである。
この本は、全国の手書き地図を紹介するという面もある。が、メインは、役所や商店街が住民を巻き込んで一つの地図を作るプロジェクト、そのノウハウをまとめたものである。
ひとりで作る手書き地図も、もちろんある。埼玉県ときがわ町の「食品具(ショッピング)マップ」などはその雄かもしれない。現在年間10万部が刷られているらしい。私がこの本を手に取ったのは、もしかして趣味でそういうのを作れるかもしれないかな、と思ったからだ。でも、プロジェクトで作ると少なくとも3つの良いことがある。(1)町の魅力起こし。(2)参加者が「娯楽」として参加してくれる。(3)地元住民がヒーローになる。
私の住む街には本格的なロケ地マップは無いので、参加している映画サークルでそれを作ったらいろいろ面白いかもしれないなと思い始めた。まぁ未だ夢想ですが。
もちろん、手書き地図には弱点もある。沖縄の八重瀬町具志頭村の港川原人の骨が出土した港川フィッシャー遺跡を目指した時に、役所が作った観光パンフに簡単な手書き地図があって、それを目当てに歩いたのであるが、往復30分で済むかと思いきや、実際は1時間以上かかるコースで、しかも迷ったので、実際は2時間近くかかってしまった。でもお陰でちょっとした僥倖もあったのだが、それはさておき、こういう地図では、自分の位置関係がはっきりしないのは、なかなか悩ましいところである(もちろんスマホアプリで自分の位置はわかるのだが、それが手書き地図の何処かよくわからないのである)。「沼津街歩きマップ」では、位置情報を付加して、スマホで見られるらしいけど、そんな仕組みはなかなかできるものではない。
遺跡めぐりをすると、アルアルなのだが、住民は自分の家の20メートル先に遺跡があっても、時には裏側にあっても知らないことが多い。観光地でない遺跡は、日本でも韓国でもずっとそうだった(単なる場所でしかない弥生遺跡などはその最たるものだ)。だからこそ、こういう手書き地図は必要だし、そういう手書き地図を書いてみたい郷土の場所が数カ所私にもある。