あらすじ
年齢は関係ありません。
「ひきこもり」の改善はいつからでも間に合います。
今日からすぐにできるのです。
では、どうすればいいのか?
そもそも、なぜ「ひきこもり」となってしまったのでしょうか。
自分がダメ人間だから? 甘えているから?
はたまた親のしつけが悪かったから?
いいえ、違います。その考えはいったん捨ててください。
ひきこもりの多くは「発達障害」と関係しています。
ひきこもり者を治療するという発想を捨て、
今の「生きづらさ」を回避し、自らの「長所」でカバーする。
本書は、ひきこもりで苦しむ本人とご家族のみなさん
といっしょに社会への小さな第一歩を確実に
踏み出せる方法を考えわかりやすく解説します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
(2024/09/02 1h)
ネットで知り合った引きこもり仲間に著者を勧められて、YouTube の動画をいくつか視聴したのち本書を手に取りました。
スピリチュアルなところをそこそこに、きちんと引きこもりと発達障害、そして段階を追った社会復帰の方法についてページが割かれています。
YouTubeチャンネルでも、スピのものとメインとでチャンネルを分けていて、異なるターゲット(スピリチュアルに忌避感のあるひと)をきちんと意識してくれています。
わたしは引きこもりで、発達障害傾向はないがIQ やマルチタスク能が低いという診断を受けています。
しかし、例として挙げられているかたがたは、学歴があったり、容姿が優れていたり、能力のあるひとが多かったので、自分に置き換えて考えることが少し難しく感じました。
本書の中では、砂糖中毒からなる低血糖症の状態に共感しました。意外な点からの気付きで、意識して改善していきたいところです。(p.79)
また、運動習慣についてもストレッチから現在は有酸素運動まで少しずつはじめていて、自分の定めた順路のままで進んで良いんだと確認できました。
著者が過去には太っていたというのも、励みになります。容姿が良いから持て囃されるのだろうと内心卑屈に妬んでいたので、コツコツとした努力の礎があるのだと、安心できました。
著者のエピソードも物語の主人公のような破天荒さで進むので、参考にするにはハードルの高さを感じます。
ただ、そこから噛み砕いて実践に移せる形に直してくれるので、エッセンスとして取り入れやすいです。
大体、行動理論を5項目くらいにまとめてくれるので、本の内容を噛み砕いて自力で理解するのが難しいわたしでも、よく理解できました。
親の庇護から出て自立する、というところが、自分の大きな課題です…。
引きこもって累計十年ほどになる自分には、正直、社会に放り出されることが非常に恐ろしいので。
特効薬とは違いますが、生きづらさを感じるひとが少しずつ自分を変える一助になり得る本と思います。
Posted by ブクログ
精神論とか心の癒しによらず、現実的かつ実践可能なアプローチを冷静に説いておられるところに安心が持てました。現実に向かい合わないといけませんね。
Posted by ブクログ
ひきこもり(その状況と対応方法)にふと興味が湧き、読んでみた。
セットで発達障害にも触れられていて驚き。
まとまってるようなまとまってないような不思議な感じ(章立ても、概念整理も)だが、勢いがあって読ませる。実践的なノウハウの概念整理とその実例、著者自身の来歴まで一冊に収めようとするとまあこうなるか…。
大事な所はまあやっぱり規則正しい生活習慣と、社会生活(復帰)よね。睡眠・食事・運動、整理整頓、適性分析。
自分トリセツの作り方はもう少し踏み込んでも良いのではないかと思う。誰か書いてないか探してみよう。
相当気遣い慎重にやっている様ではあるけれど、相手によって時には意外なほど荒療治もするのだなあというトコロは驚いた。