あらすじ
7年前――ポートマフィアの新首領に森鴎外が立ち、その交代劇の共犯者となった太宰治は、《羊の王》と呼ばれる重力遣い・中原中也と最悪の出会いを果たす。
しかしヨコハマに広がり始めた奇妙な噂、《荒覇吐》の真相に迫るため、仕方なく共闘することに!?
のちに「双黒」と恐れられるふたりの少年。その邂逅がもたらすのは希望か、それとも――。
2018年公開の劇場版第2週目入場特典・同名の小冊子に加筆修正した完全版!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
二人が若い。しかも出会ってすぐこんな調子なのか。原作を知ってるからか余計に感慨深い。
太宰さんの中也君呼びに違和感。そりゃあそう呼ぶのだろうけど違和感が凄い。
一般人からしたら出会っては行けない人達が出会ってしまいましたね。出会って良かったんだけどね。難しいですね。
羊は最後まで守られたな。
その後どうなるか分からんが。
中也さんは自分て羊を駄目にしたって言ってるけど守ってたのは事実だからな。
中也さんは一人でも生きていけたのではと思うので守られてなかったらポートマフィアに手を出した羊はどうなっていたんでしょうね。
次巻への期待が凄い。
Posted by ブクログ
中也の人間性を知ることが出来る貴重な一冊。
これによってまた文スト内の中也への、双黒への期待が高まった✨
ご本人ファンとしてはあの方との深い繋がりを見ることが出来て心の奥がギュンッ!!!!てなった…
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ずっと気になってたのをようやく手に取れました。
太宰さんと中也さんの関係が始まるきっかけの物語です。
文ストファンなら是非読んでほしい1冊です。
Posted by ブクログ
2人の関係性の原点ともいえる作品!読み応え十分の作品でした。戦闘シーンの描き方もかっこいい。アニメとはまた違った形の戦闘シーンだったのでアニメ見たことがある人でも十分に楽しめます!
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アニメで曖昧に感じていた部分が補完されて助かった。
朝霧カフカ氏の文豪ストレイドッグスシリーズ(※原作小説)は昔から好きです。
物語序盤はあまり手応えを感じないが、読み進めるに連れて自然と展開に引き込まれる。意外性のあるオチがちゃんと用意されている。読み切った後に確実な充足感がある。
ありきたりな感想ですが、こんな風にしっかりと「読ませる」ラノベは個人的には貴重。
早速つづきのstormbringerも購入。中原中也は結局何者なのか?
Posted by ブクログ
こちらは黒の時代と反対に、アニメを見る前に読みました!
私は個人的に、小説でストーリを知っちゃってからアニメを見ると、面白さというか新鮮さ?が半減してしまうのではないかと、このルートを避けてきましたがそうでも無かった。むしろ、先にアニメを見るより、こっちのほうが、好みかもしれない。
白黒で静止した無数のシーンが、鮮やかな色彩とともに映像になって実現する感じがベリーグッド。
皆さんはどっち派ですか?笑
余談はここ迄にして。
遂に、ずっと謎めいていた双黒の誕生を知ることができました!
知っちゃった感がありました。笑
朝霧様のあとがきを読み、私も双黒の過去を本書で答え合わせする前に、飽きるほど想像してもう少し楽しめばよかったなと思ったり……、
銃戦による描写が少なかったのでその点、戦闘シーンは黒の時代より想像しやすかったです。
文ストキャラの過去に遡り、それがだんだん明らかになっていくストーリー展開が面白いです。沼です。
Posted by ブクログ
このシリーズはほぼすべてを読んでいて、
この本も積読されていた。
やっと手に取ることができた。
太宰と中也の過去の話が書かれている。
太宰はともかく、
中也の過去にはちょっとびっくり。
まだ、続きがあるということで、それも楽しみだ。
ちょっと楽に読める話が読みたいと思って、手に取った一冊だったけど、
ともすれば重くなりがちな内容を、この二人のやり取りで軽快でちょっとクスっと笑えるところもあって、本当に読みやすい一冊だった。
少しおかしな感情かもしれないけど、
読後は少し気持ちがスッキリした。
Posted by ブクログ
これは、始まりの物語――。
映画の入場者特典だったものを加筆修正した太宰と中也――後の「双黒」――の出会いの物語。なぜ中也がポートマフィアに入ったのか。それだけではない、中也の正体にも迫る。大まかなあらすじは、特典のときと変わらないけれど、次の巻に向けて、確実なフリが入った。とにかく、次を読まないとどうにもならない。
特典では中也に気持ちを持っていかれすぎて、太宰のことまで考えていなかった。この太宰はまだ子ども。生きることに少し興味を持っただけ。まだ織田作に会ってもいないと思うと、作品の現在時点の太宰さんになるまでまだまだあるのだと。森さんとの関係もまだまだ。そういや中也は森さんに長としての在り方を訊いていたけど、太宰はそういうのないのかな。あえて訊かない? まぁ長になる気はなさそうだが。
中也には森さんとの決定的な亀裂はなさそうだけど、もしくは、この長としての覚悟に感じ入っているから、何かあっても森さんを選んだとか。アニメを経ているからか、より中也が単純というか脳筋というか考えが甘いというか、そんな感じの年相応に見える。あと、蘭堂さん特典の時より大きな壁、成長のために乗り越える壁な感じが増した。中也の人生に大きな意味を持つ存在。書き込み増えている感触。それでラストのおそらくヴェルレエヌがよりインパクト大なのだけど。
後書きで、今まで読者の想像に任せていた二人の過去について、この話を答え合わせとして書いた、と書かれている。想像は強い。色々考えた。だから、確かに、私も一読者として、公式解答を望む気持ちもある。でも、想像の余地がない作品は、本当に面白いだろうか。けれど、後書きを読む限り、次でさらに過去が語られても、それがすべてにはならなさそうだ。この巻と次の巻で、語り切ってもまだ、きっと、読者の夢見る部分は残るだろう。その夢見る部分も、著者と読者の大切な関係の中にある、作品の魅力だと思う。