あらすじ
静かに過ごしていたはずの学校生活。ある日みんなから一目置かれる鬼塚真紀に目をつけられてしまう。学校に行きづらくなったあかりは、町の鉄工所で働く人々に出会う。それぞれがもつ過去を知っていくなかで、あかりは学校では知りえなかった考え方や自分の居場所の作り方を学んでいく。
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Posted by ブクログ
心温まる素敵なお話だった。
でも、現実ではとんだ奇跡が起こらないと経験できないことだらけだなあと思った。
独りぼっちで行く宛てもないところに、偶然通り掛かった犬とおじさんに助けられたり、いじめられた人と最終的に親友と呼ばるほどの関係性になっていたり。
有り得ない話だけど、有り得てほしい話で、
一種として夢を見させてくれる本だなと思った。
大事にしていた犬が亡くなったことで、自分の逃げてきた問題と向き合えたというのは、この先予想される自分のペットロス問題と重ねてしまうところがあった。
逃げてきた問題に自分の猫を使ってしまうという捉え方もできるから、ペットにとって自分が死んだ後、飼い主にはどう捉えて生きていって欲しいか明確な答えが欲しいと思ってしまう。