【感想・ネタバレ】コケはなぜに美しいのレビュー

あらすじ

初期の陸上植物の面影を残す植物、コケ。花を咲かせず地味な存在と思われがちだが、その清楚でみずみずしい姿は「わび・さび」に代表される日本の美意識に深く関係し、生き方に目を凝らせば、環境に応じて変幻自在にスタイルを変える知恵が満載だ。
岩や樹木になぜ生える?「苔のむすまで」はどれくらい?
コケを愛してやまない気鋭の研究者が、200点以上の美しいカラー写真とともに語る、小さなコケの壮大な物語。各章間の小話も充実!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

コケの美しい写真が沢山あり、コケ鑑賞会に持っていく(行く予定はないが)のにも最適な本です。
苔をコケにするのは止めようと思った、とか下手なことも書いても許されるのではないか、と思うくらい親しみやすい本です。
コケ鑑賞会というものがあり、1時間に5メートルしか進まないこともある、とか身近な小ネタもたくさんあり、コケ図鑑として、本棚に置いておきたいと思います。

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
序章   コケはなぜに美しい
第1章  (都市の章)健気に、時にしたたかに
第2章  (庭園の章)コケが醸し出すわ「わび・さび」の風情
第3章  (農村の章)のどかな土地の熾烈な戦い
第4章  (里山の章)運命に抗わず、コツコツと生きる
第5章  (深山の章)細く長く行き、森の主役に
第6章  (高山の章)厳しさがコケを強くする
第7章  (水辺の章)柳のようにしなやかに
第8章  (味わう章)五感でコケを味わう
終章    小さなコケが教えてくれること

<内容>
近年「コケリウム」などでブーム化している「コケ」の本。なんかじめじめしたところに自生しているな、ぐらいだったが、その強かな、健気な戦略に感心するとともに、著者の言うように、コケから見える地球環境の悪化。自然は作られたものでなく、われわれ人間も含めて、たまたまその環境に生まれて、ともに育むものなのだ。それを知れる本だった。

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2021年06月11日

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