【感想・ネタバレ】100億人のヨリコさんのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

何とも不思議なテイストの一冊(^ ^;

前半...と言うか、基本的な設定は、
割とまんま「森見 登美彦の世界」(^ ^;
人外魔境のような貧乏学生寮に巣くう不可思議な面々が、
日ごと夜ごとアヤシイ所行をだらだらと送っている。
使い古しのパンツから生える謎のキノコで作る鍋が
「詭弁鍋」などというのも、森見先生「夜は短し〜」や
松本零士先生の「男おいどん」へのリスペクトとしか(^ ^

で、この寮に暮らしている人々には、
時々「天井に張り付く血まみれの美女」が見えたりする。
ある時は窓からじっと覗いて来たり、
足音&ドアノブをガチャガチャなど
バリエーションはいくつかある。
トイレを流すと便器に血が流れるなども(^ ^;

この「現象」の謎を解こうと立ち上がる主人公たち。
だが、この現象は徐々に発現する範囲を広げ...
しまいには「人類滅亡の危機」にまで達する(^ ^;
この壮大なスケール感は、森見作品とは違う(^ ^;

で、学生寮のアヤシイ面々は、
「成り行きで」全人類を救うために立ち上がる(^ ^;
地球規模の「巻き込まれ形パニック小説」(^ ^;

しょーもないウダウダ感と「全人類を救う」という
全く親和性の無さそうな設定が見事に融合している。
主人公たちが、結構なひどい目に遭っていながら、
最後まで飄々と我が道を進む様が痛快(^ ^

ハッピーエンドと言うには強引な(^ ^;
最後の落としどころは...人類の「しぶとさ」が感じられ、
これはこれで不思議に納得できる(^ ^

これ、ちょっとやそっとじゃ紹介しきれない(^ ^;
騙されたと思って、ぜひ読んでみて!!(^ ^;

0
2019年08月19日

「小説」ランキング