【感想・ネタバレ】天皇の装束 即位式、日常生活、退位後のレビュー

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Posted by ブクログ

今ではほぼ皇族の方しか着なくなった「おひなさまが来ている服」、衣冠束帯とか十二単とか言われている衣服(男性のものがメインだが)。
あの装束は身分によって身につけられる種類や色などがきっちりと決まっていた。

その頂点にいた天皇が着用していた装束について書かれている。即位時、公的な行事、プライベート、上皇や法皇になってからなど、場面場面によって着る服別にとても丁寧に書かれていた。
ただ、写真や図は多くないので、もし装束の写真などが載っている別の本を持っているならそれを脇に置いて読むといいかもしれない。

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2019年08月27日

Posted by ブクログ

江戸時代までにおいて、「装束」は、可視的身分標識として政治的機能を持つものであった。そうした装束の機能をもっとも体現している天皇の装束に着目し、歴史的に天皇はどのような装束を着用し、それがどのような政治的機能を持ち、天皇の生涯とどのように連動したのかを考える。
天皇の装束としては、冕服、束帯、御引直衣の3種類しかないのだという。そして、上皇となると、その縛りから解放され、臣下と同じような装束を身に付けるようになり(そのための儀式が布衣始)、法皇になればそれに応じた法体装束を身に付けることになったという。
天皇の装束についてかなり細かいところまで解説されており、興味深い内容だった。中近世の装束には、現代の衣服とは比べものにならない政治的機能があったのだということがよく理解できた。
ただ、それぞれの装束の細かい内容は、文章で読んでもなかなかイメージがしづらく、もっと図や写真がほしかった。

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2019年06月11日

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