あらすじ
これまでの単なる連続線上には日本の繁栄も幸せもない――政府が隠し続けてきた日本の危機の真相を、国民民主党の若き代表が暴きます。
これ以上先延ばしできない32の問題について、真実の情報を公開し、チャレンジングな解決策を提示。
ツイート形式で問題点のヤバさが簡単にわかります。日本の政治がここから変わる!
代表的な論点は次の通りです。
・第3子に1000万円給付「コドモノミクス」の明るい未来
・無理な年金政策よりもベーシックインカムが老後を救う
・景気がよくなっても生活が楽にならないのはなぜか
・お金持ちばかりが得をする税制
・愛子天皇を可能に 皇室典範の改正を急げ
・「介護離職ゼロ」を本当に実現するには
・「原発ゼロ」社会は本当に実現するのか
・「高齢者の足」が奪われている 自動運転が地方を救う
・池江璃花子さんに再び笑顔を 骨髄移植を簡単に受けられる社会に
・WHOが認定 ゲーム依存は病気なのだ
・児童虐待は30年で120倍以上! 児童相談所が足りない
・経済大国復活へ 突破口は「働き方改革」より「副業の解禁」
・日本には理工系人材が少なすぎる
・アベノミクスで得をしたのは外国人株主と政府だけ
・東京オリンピック いくらかかるか誰も知らない……
・沖縄問題は地位協定の見直しこそ独立国家の責務
・硫黄島「米軍勝利の碑」の撤去を願う
・安倍改憲は「百害あって一利なし」
・麻生大臣「報告書受け取り拒否」でこの国のかたちが壊れた!
・「移民政策はとらない」という建前をやめよう
・このままでは悠仁さま即位のときに皇族がいなくなる
・大坂なおみ選手に続け! 国籍を超えたカラフル・ジャパンへ
・北方領土交渉は一度白紙に戻したほうがよい
・最悪の日韓関係 こればかりは韓国側に自制を求めたい
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2019年の出版なのでコロナ前の課題認識だと思うが、大して「ヤバイ状況」が変わっていない。よく国民民主は政策は良いが認知度が低く、少数議席で影響力が小さい事が課題と言われていたが、今ではキャスティングボードを握るポジションを確保。党首の女性問題もあまりダメージを食らわなかったと私は思うが、実際どうかは不明。外国のハニトラに引っかからないようにさえして貰えば、現時点ではどうでも良い。
本書で国民民主の政策の一部を理解できるが、単に日本の課題を再確認するにも有益。支持政党は自由だが、あらゆる見方を知っておく事な重要。誰に任せてもダメだーと言わず、やはり理解して軌道修正していく必要がある。それでもダメなら海外移住すれば良い。だが、そこまででもないと判断して日本で暮らすならば、知るべきだと。
ー よく、年金財政が破綻するリスクを懸念される方がいますが、私は制度としては破続しない、もつだろうと思います(なぜなら年金財政がもつように年金額を自動的に減らす仕組みが小泉政権の時に導入されているからです)。むしろ問題は、特に低年金(所得)者の方が、減った年金額で暮らしていけるのかという深刻な懸念です。所得代替率が先程の計算のように30%台に落ち込むとき、それで憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」が可能なのか。単身の高齢者が最低限必要な1ヵ月の基礎的消費支出は、厚労省の計算で7万2000円。他方、国民年金は満額もらっても6万5000円ほどです。この額は実質的にさらに減っていきます。とうてい、これでは生活できません。
ー アメリカでは、別名「フランケン・フィッシュ」とも呼ばれる、遺伝子を組み換えた「サケ」が開発されています。すでに米国食品医薬品局(FDA)が認可し、食用の動物としては世界初で、遺伝子組み換えではないサケと比べ、2倍の速さで成長するそうです。なんでも、大型鮭と深海魚の遺伝子を組み込み、通常は冬に成長が遅くなるところを、一年中成長できるようになったそうです。この遺伝子組み換えサケは、アメリカでも反対の声が強く、パブリックコメントで300万人以上の人が反対の声を上げ、8000店以上のスーパーマーケットが販売を拒否する事態になったそうです。
ー アメリカやオーストラリアでは、食用の牛や豚を育てる際、「肥育ホルモン」や「塩酸ラクトパミン」という薬物が使われています。早く成長するため、エサが少なくてすむ、赤身がふえるなどの効果があるそうですが、EUや中国、ロシアなどでは使用が禁止されています。日本では、国が残留基準値などを設定し、「安全」なものしか流通しないとされていますが、遺伝子組み換え食品と違って、使用したかどうかは表示されていません。
ー 2014年、超党派の議員連盟「硫黄島問題懇話会」のメンバーとして、日米合同の慰霊追悼顕彰式に出席するため、私も硫黄島を訪問しました。そのとき、島の南端にある摺鉢山で、米軍勝利の碑を見かけました。米軍の勝利の碑には、次のように書いてあります。「1945年2月23日 アメリカ海兵隊第5海兵師団第28海兵連隊第2大隊によりここに星条旗が掲げられた」
ー 今後、外国人労働者は日本よりも待遇や環境の良い他の国へと向うからです。日本が「雇い負け」する時代は、もうそこまで来ているのです。同時に、日本国内の引きこもり100万人への対策が重要です。彼らの半分でも労働市場に戻れば、34万人の外国人を入れるよりも、日本にとってプラスになります。そのためにも、孤独対策支援が重要です。私は「孤独対策担当大臣」を置くべきだと考えています。
「国民から血税を集める強大な権限を与えられたわれわれはノブリス・オブリージュを貫き、財政の本筋を曲げるな。政治家から悪者にされることを恐れるな」と。「忖度」ではなく、「嫌われる力」を取り戻してほしいという。嫌われても多勢のために尽くせる人間になる。尊い言葉だ。