【感想・ネタバレ】教えすぎない教えのレビュー

あらすじ

「教えすぎ」は、選手の自主性を奪う!

自分の頭で考え、行動することで、人もチームも大きく育つ。

履正社を全国屈指の強豪校に育て、4人の高卒ドラ1も輩出した、名将の自主性指導論!

T-岡田(2005高校生ドラフト・オリックス1位)
山田哲人(2010ドラフト・ヤクルト1位)
寺島成輝(2016ドラフト・ヤクルト1位)
安田尚憲(2017ドラフト・ロッテ1位)

著者は、以下のように述べています。

私は監督として選手たちに体力、技術を伸ばしてもらうための土台づくりにひたすら励んできた。
選手たちの成長を促進するためには、何よりも選手自身が自発的に練習に取り組んでいくことが求められる。
私は今までその環境を整えることに力を注ぎつつ、「教えすぎない」よう細心の注意を払いながら指導を続けてきた。
私が悩み、苦悶しながら、いかにして選手たちの自発性、積極性を引き出してきたのか。
そして、甲子園出場という大きな目標を達成してきたのか。そのすべてを包み隠さず、本書で明らかにしていきたいと思う――本文より

著者について

1961年5月18日生。大阪府出身。
東洋大姫路では、主将として3年春のセンバツに出場してベスト4。
日体大でも主将を務め、卒業後は社会人野球の鷺宮製作所で1年間プレーした。
その後、桜宮高校で2年間のコーチ時代を経て、1987年に履正社高校の監督に就任。
1997年夏に甲子園初出場、2006年にはセンバツ初出場を果たした。
以降は着実に甲子園出場を重ね、2011年にはセンバツ・ベスト4、2014年と2017年のセンバツでは準優勝を遂げた。
甲子園通算11回出場。
教え子として、2010年本塁打王のT-岡田や、トリプルスリー三度の山田哲人ほか多くのプロ野球選手を育てている。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

【概要】
リーダーが教えすぎずともメンバーが解を導き出し、己の施策で成果を挙げるためのマインドセットを吸収できる本。

【閲読背景】
・高校3年まで10年間野球をしており、中でも高校野球では「質より量」の指導に直面。
・監督のトップダウンで練習メニューは決められ、野球引退後に己の考える力のなさを痛感
・大学を卒業し、経営者を目指してサラリーマン生活を送る中、メンバーに自主性/モチベーションを養ってもらう「リーダーとしてのマインドセット」を会得すべく閲読に至る

【サマリー】
・定期的に行う面談やプレー態度などを見て、選手の性格を判断
→ゴールから過程まで全て決めさせるか、一部監督が決めてプロセスの添削をしてあげるか
・練習時間も平日は3時間と短く、自主練を促す
→そもそも全体練習は合わせであり、全体練習に向け個々人が自主練で準備をする方針
・良くも悪くも「サボれる」環境を創出し、選手の自主性を促す
→打撃練習に守備はつけず、空きスペースで個人練習
・何をしていいか分からない選手も出るが、「人に聞きなさい」と伝え、素直な心で人を頼ることの大切さも記載されている

【今後への活用】
・自他ともに正しい努力をすることを念頭に置く
・自分が正しく努力したプロセスを、他者に求められたらシェアし、自他ともに思考力を伸ばしていく
・部下や他者には正しく努力をするためのハウツーを共有

0
2022年04月11日

Posted by ブクログ

昨夏の優勝監督ってことでどのような指導、経験をされているのか気になり読んでみた。
3時間と言った限られた時間や強豪校故に練習試合もたくさん組んでいるのかと思ったら、そうでもなかった。
練習メニューについては指導者や指導者を目指す人には参考になるかと思うが、プロ野球へ輩出した選手の話は自慢話にしか感じなかった。

0
2020年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大阪桐蔭と2強といわれる履正社の監督の指導方針が書かれた一冊。寮を持たずに全体練習時間が3時間と限られた履正社が強豪校であり続けるのには、選手が自主的に考えて効率的な練習を行う文化が根付いているからなのだろう。

0
2019年07月07日

Posted by ブクログ

履正社の岡田監督の一冊。

私自身、先生をしているが部活動の指導に悩んでいる。
書かれていたように、部員とのコミュニケーションをもっととっていかないと教えられた。

こちらの考えを一方通行で伝えていても、それは部員とってどうなんだろうと思わされました。
世間的に部活動が満足できない状況だからこそ、より一層部員とのコミュニケーションが必要。

0
2021年05月24日

Posted by ブクログ

まず、私自身野球にさほど興味がないことを踏まえて、この感想を記します。ご了承ください。

手に取ってきっかけは、指導者として、監督と選手、上司と部下として指導の指標の一つになればと思ったからです。自主性を持って物事に取り組むにはどうすればいいだろうか? その悩みを解決したく、タイトルに惹かれました。

内容としては、野球7割、教育方法2割、その他1割、といった感じでした。甲子園の歴史に興味があるなら楽しめるかもしれません。私は前述の通りなので、野球関連———特に育成選手のその後についてはやや飛ばしながら読み進めてしまいました。

一度立ち止まり、考え方、方向性を再確認するといった手法は、当たり前ではありますが、実践できるかとなると中々難しいこともあると思います。それを思い出すために、部分読みとして持っておきたい一冊になったと思います。

0
2020年01月09日

「スポーツ・アウトドア」ランキング