【感想・ネタバレ】幸せな職場の経営学 ~「働きたくてたまらないチーム」の作り方~のレビュー

あらすじ

幸福度高い従業員は生産性が3割アップする。

「働き方改革」という言葉があちこちで使われるようになったが、実際に職場で何か改善されているという実感が持てない、という声も聞こえてくる。
アメリカの研究では、「幸福度の高い従業員の創造性は3倍、生産性は31%、売上げは37%高い」というデータもあり、世界で「幸福度」は科学的に分析され、ビジネスに取り入れられている。

それを考えればこれからの時代、トップダウン式の組織は生き残れず、リーダーは調和型で、可能な限り部下に権限譲渡し、働き方は個人の裁量に任せるような仕組みにしなければ業績は上がらない。

日本企業は「社員の幸せ」について、何を取り違え、何に躓いているのか。
また、社員が幸せになるとどう成果や業績に変化が現れるのか。
「幸福学」の日本の第一人者・前野隆司慶大大学院教授が、取材を重ねて得たデータを公開、ヤフー、ユニリーバほか、「幸福学」をベースにした職場の変革で業績アップした実例を現場の声と共に紹介する。
職場の改革レッスンも掲載しているので、今日からすぐ実践できる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

誰もが幸せな社会を作るには、すべての人が「やってみよう」「なんとかなる」と思え、「ありのまま」のやりがいを見つけ、多様な人同士が「ありがとう」とつながり合う世界

とのことですが、メンタル安定している時には割と私はこの状態だなあと思った。

ライフ・ワーク・バランスはバランスを取ることが目的ではなくワーク・ライフ・ハッピー(ワークもライフもハッピー)が前提。
これは目から鱗だったけど、たしかにそう!そのとおりだった!
し、

幸せになるための第一歩は「幸せになると決める」こと
これもそう!ということが去年の9月くらいから実践していることのひとつなので、このまま突き進むーーー!と思った。

※全て引用は第六章より

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

働いている人が幸せな職場をどうやって実現するか、実例やQ&Aも交えて説明している本。また、前提として、幸せを生み出す四つのメンタリティとか、幸せだと生産性があがるとかの説明も書かれている。

具体的にポイントになるのは、権限委譲やコミュニケーション、自他への信頼感など。

ヤフーの事例の中で出てきた、人事制度も一つのプロダクトとみなすという考え方はなるほどと思った。

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2023年02月09日

Posted by ブクログ

これからの「働き方改革」を考えるための指標としての「幸福度」はとても重要だと思った。
一方で、大企業の経営者に、どれだけこの指標が浸透するか、疑問に思った。
ビジネスの現場では「生産性」を左右する変数が複雑すぎて、一般化しづらいのがモドカシイと思った。。
とはいえ上司にはぜひ読んでほしい!!

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

自身の職場はメンバー全員が幸せか?というと、必ずしもそうでないと感じる。一方で、本書冒頭で記載の通り、幸福度が高い社員は、そうでない従業員よりも創造性が3倍高く、生産性も31%上がるという研究結果もある。どんな職場が幸せか、幸せの4要因、やってみよう、ありがとう、なんとかなる、ありのままに、これらを向上させる為に、職場で出来る事、実践している事例が豊富に描かれており、どれも、自身の職場で参考にできる実例ばかりであった。

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2020年05月04日

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ウェルビーイングの4つの因子
・ありがとう因子
・やってみよう因子
・ありのままに因子
・なんとかなる因子

を踏まえて、実際の組織の事例・取り組み、イノベーションとの関係、チームビルディングや次世代リーダーに必要な素養としての対話力に言及。

幸せな職場をつくる次世代型リーダーに求められる能力「対話を促進する力」と「場を創造する力」。=心理的安全性をつくれる力。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ティール組織やホラクラシー組織。フラットな環境、指揮命令系統がなく信頼でつながっている。チームやサークルで成り立つ。ザッポスなど。昔の集団主義的家族主義的経営と同じ。
理念やビジョンが浸透しているほうが幸福度が高い。
イノベーションは想定外の発想から起こる=スノーピークのオフィス=まんべんなくコミュニケーションできる。
徳島の西精工=1時間の朝礼、働き方改革よりも効率がいい

非地位財と地位財=非地位財のほうが長持ちする
人生満足尺度
ありがとう因子、やってみよう因子、ありのままに因子、なんとかなる因子。

伊那食品工業株式会社=仲がいい家族がやっていることを会社でもやる。「遠きを計るものは富み、近くを計るものは貧す」
ヤフー
ダイヤモンドメディア=日本のホラクラシー組織。情報の格差が生まれると権力の格差も生まれる。ランダムナワンオンワンミーティング
ユニリーバ=WAA(いつでもどこでも働ける)
指示待ち人間には、指示を与える。
ピグマリオン効果=期待されると期待された通りの成果を出す。
傾聴する、調和型リーダーシップ=ポジティブWordだけで会話を成立させる
弱い紐帯(弱いつながり)を大切にする
幸せになる一歩は幸せになると決めること。

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

社員と組織を幸せにするには?
幸福の研究者が、人が幸せになるために必要な「4つの因子」を明らかにし、それを職場で高めることの重要性を説いた書籍。

■幸福とは何か?
経済学者ロバート・フランクは、財を次の2つに分類した。
・地位財:他者との比較優位によって価値が生まれ、満足を得られる財。役職や所得、家や車など。
・非地位財:他者との比較ではなく、それ自体に価値があり、喜びにつながる財。愛情や自由、健康など。
心理学者ダニエル・ネトルによれば、地位財による幸せは長続きしないが、非地位財による幸せは長続きする。

■幸せを構成する4つの因子
著者が行った調査の結果、人が幸せになるために必要なのは、次の「4つの因子」であることが明らかになった。
①「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
②「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
③「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
④「ありのままに!」因子(独立と自分らしさの因子)

■組織と幸福
これからの時代は、集団主義と個人主義、両方の良さを兼ね備えた「ウェルビーイングな組織」が求められる。それは「個人の幸せ」も「皆の幸せ」も大切にする組織。

幸せの4つの因子を個人主義・集団主義の面から見ると、①③④は“個”の幸せ、②は“皆”の幸せを目指す因子の2つに分類できる。
この2つをバランス良く高めることが、幸せな組織や社員を育むことにつながる。

トップに依存する経営は、変動に弱い。社員1人1人が全体のことを主体的に考えて動く自律型の組織は、変動に耐えうる。
人は主体的になることで学び、成長する。学びや成長は、幸せの4つの因子のうち、①に関連する。つまり主体的であることが幸せにつながるのである。

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2021年01月06日

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「自分自身を愛することも大切です 。つまり自己肯定感 ・自尊感情が高く 、自己受容ができている状態です 。自分を愛せなければ 、他者を愛することはできません 。自分を許し 、認め 、大切にするとともに相手も許し 、認め 、大切に扱う 。自己肯定感や自己受容の低い人は 、自分だけでなく 、他者を肯定することや他者を受容することも苦手で 、 「あいつが憎い 」 「嫌だ 」という感情を持ってしまいがちです。
まずは自己を受容し 、他者を受容する 。それができたら 、信頼する 。自分を信じ 、周りの人たちを信じる 。それができたら尊敬です 。自分を敬い 、大切にする 。同様に 、周りの人たちも敬い 、大切にする 。それをすべて合わせると 「愛 」になるのです」

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2019年08月14日

Posted by ブクログ

幸せを学問として位置付け、4つの因子から説明しつつ、幸せな職場とはどのような職場か説明している。当たり前のことのようにも思うが、整理されて説明されているが良いところ。
働き方改革と言われながらも、本質的な議論はまるでされていない現状、このような観点から職場の在り方について、真剣に考える必要があるのではないか。

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2019年08月13日

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