【感想・ネタバレ】高収益民泊の教科書のレビュー

水田佳苗

訪日観光客の増加により民泊が注目を集めています。しかし、2018年の住宅宿泊事業法の施行で、特に戦略や工夫もなく運営していた民泊は撤退に追い込まれており二極化が進んでいます。本書は、高単価・高評価・高リピートの民泊を実現するノウハウをわかりやすくまとめた高収益民泊の教科書です。高収益民泊スクールで指導するかたわら、敏腕民泊運営者として年間2000万円の収益を生み出す著者の今すぐ使えるノウハウを学びましょう！

[ブクログ · ★★★★☆]

高単価で高評価で高リピート率な、高収益な民泊の運営を目指す人のためのセミナーを開いている講師による本。私は特に民泊を開く気もビジネスをおこす気も無いが夢を持たせてくれる内容で面白かった。目的意識とやりがいについての部分、すなわち目的意識の持ちようによってやりがいの量が変わってくるという話は自己啓発の基本のようではあるが励みになった。内容で惹かれたのは、高リピート率にはオーナー特性の活用が欠かせないというあたり。オーナーと客のコミュニケーションがあっての民泊というのは良いと思った。この本には関係ないが、ヒッピー崩れや家の無い人で澱んでいる安宿やとにかく安くしてオーナーの人情で持っている宿のストーリーもあるなら聞いてみたくなった。

[ブクログ · ★★★★☆]

民泊に経営方法にとどまらず、サービス業の事業の販売戦略の立て方、営業マンがどうあるべきかが自身の経験をもとにわかりやすく説明してある。著者自身の経験が元になっており、考察から編み出した独自の新しい理論はないが、マーケティングの基礎を民泊の事例で学べるテキストとも言える。実体験からの著者が得た知見をまとめて、誰かの役に立てたら、と言う想いが伝わってくる。