【感想・ネタバレ】渋沢栄一 「日本近代資本主義の父」の生涯のレビュー

あらすじ

渋沢栄一は農民の家に生まれながらも、二十五歳で一橋慶喜に仕え、幕臣としてパリ万国博覧会へ派遣される。だが近代ヨーロッパの列強を見聞中に明治維新を迎え、仕えていた徳川幕府が消滅。帰国し大蔵省の官僚を経て、三十四歳で念願の実業界に転身。数多くの企業を興し、日本近代資本主義の父と呼ばれるまでになる。彼の人生を大転換させたのは常に人との出会い――幼少からの師・尾高惇忠、運命を変えた平岡円四郎、主君・徳川慶喜、そして維新に不可欠な大隈重信、井上馨、大久保利通だった。与えられた場所で輝き続け、日本経済の礎を築いた栄一の生き様こそ不透明な現代を生き抜くヒントだ!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

読んでよかったです。

小学校の図書館で初めて借りた本が渋沢栄一の伝記でした。日本の資本主義産み・育ての親とのことでしたが当時はよく分からず同じ埼玉生まれですごい人がいるのだなというのはよく覚えています。今回、NHK大河ドラマの主役、また新一万円札のモデルとのことで読んでみました。渋沢の人生の要所要所の記述でとても分かりやすかったです。渋沢に関するほかの書籍も読んでみたいです。

0
2021年03月09日

Posted by ブクログ

岩崎弥太郎について少しは知らないといけないな、と思って関連本を読んでいる際に、「これは、渋沢栄一についても知らないといけない」と思い、関連本を探して読んでみました。

渋沢栄一、素晴らしいですね。
素直で信念があって、でも、過剰に頑固ではなく、柔軟性も行動力もあって、そして何より、ビジョンと志がある人ですね。
我々は、渋沢栄一に学ぶべきことが、たくさんあると思います。
せめてもう少し、学校とかで取り上げ、説明し、理解を深めるべき人物かと。

0
2020年08月02日

Posted by ブクログ

新一万円札の肖像として選ばれた日本近代資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一氏の青年期を中心に半生を描いた一冊。

農民の子として生まれ江戸幕府の末期に徳川慶喜に仕えるところからヨーロッパでの氏の功績と繋がる出来事の数々、そして大政奉還を経て大蔵官僚から実業界へと転身して、現代に多大な影響を与える功績を残すまでの波乱万丈な人生は読んでいて大いに刺激を受けました。

倒幕を決意して挫折した際の平岡円四郎との出会いや徳川慶喜への深い尊敬の念、井上馨、大隈重信、西郷隆盛など明治初期の歴史を語る上で欠かせない人物との交流など氏以外の人物像も本書を通して知ることができました。

農民として商業に深く関わり、ヨーロッパで発展した資本主義の姿を見て、日本の未来に危惧したことを感じ、そこから日本産業が発展する鉄道や郵便、銀行という現代にまで通じる制度や設備を多く作っていったことやそこに至るまでの体験や出会いを知ることができた一冊でした。

0
2019年10月05日

「ノンフィクション」ランキング