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正規勇者の唯一の初めての友人は
呪詛に穢された古聖剣セニオリスの修復というか、洗浄の話、改めて思い返せば完結していなかったんですね。
という事で、翠銀色の大巨人の一件で渦中の人となったエマ、リーリァの初めてのたった一人の友達なんて立場になると、悲劇的なラストしか想像できなくなってしまう「終末なにしてますか?」シリーズですが、果たして…。
古聖剣ゼルメルフィオルにより変質させられ、尚且つ人間の卑獣である堕鬼エックハルトの呪視により支配されたエマ、勇者の宿命を背負うリーリァとの関わりは、やっぱり……。
時は遡り、遠い昔の物語
醜い化け物と騎士との出会い
毒虫の姿をとる悪夢と、無数のそれを従える怪物
騎士様と共に在る事を願った醜い化け物は…
古聖剣ゼルメルフィオルと、リュシル・ザクソイトは同一だった…
そしてその思い人たる騎士アーベル・メルケラがディオネ騎士国建国の祖って、今更ですがリーリァに多重に背負わせ過ぎの世界観です……
前巻でセニオリス、今巻でゼルメルフィオルを紐解いたという事は、モウルネンとスィーレン、あと名前の判らない古聖剣と合わせて三振りについても何処かで描かれる機会があるのか…。
リーリァの逸話はまだまだ有りそうで、続けようと思えば続きそうですが、ヴィレムとの話から始まり星神エルクとの話で締めるって事は、このシリーズは完結なのか…?
ところで、
ヴィレムがアデライードに誓った言葉にあった『翠の大釘』って何なのでしょう?
人類と敵対する事となっていた地神である翠釘候かとも思いましたが、だとするとどう辻褄が合ってくるのか…?