あらすじ
社会人従兄と、いきなり二人きり……困る! あさひは母娘二人で暮らしていた高校1年生。ある日、母の急な海外単身赴任にともなって「お世話係」としてやってきたのは、従兄で社会人のジローさん!? 男性が苦手なあさひは当初反対をしていたものの、その家事力になすすべもなく押し切られ……? ほんのり甘苦い青春同居物語。
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4コマ漫画
4コマ漫画はあまり得意では無いのですが、この作品は楽しめました。
段々とジローに対して本音で話していくあさひに対して、ジローはまだ本音であさひに接する事が出来ていないよう。
2人はお互いにきちんと向き合って「家族」慣れるのか。続きが楽しみです。
絵のタッチが非常に好み!
のほほんとしたジローさんと陸上JKのあさひちゃん。見てて可愛いです、あさひちゃん!“家族ってなんだろう”と読んでる途中で考えさせられました。
意識しすぎる高1女子可愛い!
突然の従兄との同居で揺さぶられていく主人公がひたすら痛可愛い。従兄さん(世話係)の「一緒に家族になっていこうね」はジーンとします。
無条件の献身と信頼関係
「合鍵くんと幸せごはん」を読み、あまりにも良くて全巻購入、の後に本作品に辿り着きました。
作者あとがきに「無条件の献身には強いストレスを感じる」とあるのはよくわかります。
貸借で言うと、献身側には貸しだけがあって借りがない状態。
これだと、いつ付き合いをカットアウトされても相手は何も言えない。「あれやってあげたのに」もしくは「あれをしてくれなかった」という気持ちが恨みに変わる要素がないからね。
人間関係でこじれる要因のおおかたは「自分が割り勘負けしている」と感じるところだから。
つまり「無条件の献身」は、相手と切れない関係を築かないように、いつ切り捨ててもいいようにしているともとれるわけです。
端的に言うと「相手を信頼しない」。
信頼しないってラクなんです。孤独だけど、相手に煩わされることがない。
逆に信頼されないと感じることは強いストレスとなります。
そういう意味で「家族になる」というのは「お互いに頼り合う=お互いに貸し借りを持つ」ということで、主人公二人が双方マインドセットを変革する過程を丁寧に描写している印象を受けました。
1巻では彼女のマインドがずいぶん変わりました。
つまり2巻は彼が変わる話かな。
むしろこちらのほうが拗れて厄介な気がします。
とは言え、冒頭で「一緒に家族になっていこうね」と発言しているのは、無意識にでも他人と信頼関係を築きたい、寂しい気持ちを持っているけれども、何らかの過去エピソードにより自身で抑圧しているのかなとも思われます。
楽しみです。