あらすじ
ハチの事故4482件の症例から、ハチ被害の実態に迫るドキュメント。
長野県青木村で40年以上にわたり医療に従事し、ハチの事故対策を進めてきた著者が、
日本一ハチの事故の症例を集め、その対策を解説し被害の実態を明かす。
スズメバチの事故は、クマや毒ヘビの被害をはるかに上回り、
自然界においてはハチは最も危険な野生生物なのである。
野山だけでなく、都会でもキイロスズメバチが増えており、
ハチの被害はどこでも、誰でも、起こりうる身近な事故になっているのだ。
にもかかわらず、専門家でさえ、事故を防ぐ手立てについてはお手上げ状態だ。
一方で、集団で蜂に襲われた際、「黒い服を着ていなかったので自分だけ刺されず済んだ」という証言もある。
本書ではハチ被害の取材と、4482件の症例を通し、ハチの事故で亡くなる人を少しでも減らすためにできる対策を解説していく。
(目次)
はじめに 自然界でもっとも危険な生物
第1章 150箇所を刺された愛知の事故
第2章 ハチとはどういう生き物か?
第3章 40年間4482事例で見えてきたこと(医療の現場から)
第4章 [対処法]現場編
第5章 [対処法]事故後の医療現場編
第6章 なぜ事故が起きたのか?どうすれば避けられたのか?
第7章 [終章]ハチと共存できるのか?