【感想・ネタバレ】今昔百鬼拾遺 河童のレビュー

あらすじ

「そうですね。その河童が――誰かと云うことです」
「河童が誰かって、中禅寺さんあんた」
小山田は顔を顰めた。


昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。

百鬼夜行シリーズ待望の長編!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 京極堂シリーズ、中禅寺敦子と呉美由紀の冒険、第2段です。なんと今回は多々良先生も加わります。お久しぶりで相変わらずの人の話を聞かない感じ、好きですね。
 今回のシリーズは3大妖怪とよばれる鬼、河童、天狗が題材なので、妖怪のうんちくが面白いです。わからないことも多いですが、面白いです笑
 この厚さのページ数では河童の一部しか書かれていないのだと思いますが、多々良先生のおかげで京極さんがいるような蘊蓄が聞けて面白かったです。ただし、京極さんの語りより読みにくいのですが、多々良先生の語りは・・・

0
2021年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クイズ正解者の名前が作中で使われているなんて面白い企画。冒頭から女子高生が河童と尻の話をしているのはちょっとウケる。第五福竜丸、原子力の平和利用の話などがあり、ある程度現実世界と地続きなのだと実感した。磯部が指鉄砲で撃つ真似をして増田がそれを受けて打たれたふりをし、それを敦子が冷めた目で見ている場面はくすっときた。

0
2020年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 3ヵ月連続刊行の『今昔百鬼拾遺』シリーズの第2弾。前作の「鬼」に続いて、今回は「河童」だという。「鬼」と同様に、「河童」も日本人には馴染みがあり、ステレオタイプのイメージが出来上がっているが…。

 序盤から、呉美由紀と級友たちの河童談義が延々と続くが、どうやら覗き魔が出没しているらしい。男が男の尻を覗くのだという。その理由は読み進めばわかるが、本題に入るまでが長いなおい。一応、河童談義にも意味はあったわけだが。

 一方、中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田から相談を受けるのだが、益田の話がとにかく要領を得ない。キーワードは、「宝石泥棒」と「尻」?ん?「尻」でさっきの話と繋がったのか?千葉県の川で、尻を出した男性の遺体が発見されたとか…。

 河童の話なのか尻の話なのかどっちやねん。河童が尻小玉を取るという伝承は聞いたことがあるけども。美由紀が木更津に帰省中、従姉妹を訪ねると、そこになぜか多々良勝五郎先生が現れる。京極堂シリーズっぽくなってきたじゃない。

 多々良先生は「稀譚月報」の取材で来ていたため、結局敦子も千葉へ出向き、そこで美由紀と会うことに。事件の発端は、戦後の混乱に乗じた悪巧みにあるようなのだが、尻を出した死体ばかりがどんどん増えていく。いや、笑っちゃいけないのだが。

 すべての真相は、ある場所にあった。戦時という時代背景があるにしろ、現代にも置き換えられるテーマだろう。このような境遇にあって、彼の心の根底にあったのは…。偶然の産物とはいえ、これは肝が据わった悪党でも驚いただろうなあ。

 今回の舞台装置は、京極堂シリーズ本編用にアレンジすることも可能だったのではないか。手ごろな文庫にまとめたのは、嬉しいような惜しいような。前作よりもシリーズの「らしさ」が増えている感があり、今後がますます楽しみになってきた。

 それにしても、夷隅川って本当にものすごく蛇行しているな。

0
2023年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひっさびさの京極夏彦先生
社会人の時に読むのが疲れて長いあいだ手にしてない
登場人物は新しい人主役であるものの、時代も関係性
も昔のまま、古本屋店主・薔薇十字探偵社をとりまく
世界ですんなり読める

事件はすんなりではない、登場人物の語りが右往左往
して本筋をわざと外し続けて嫌気がさしたと読んでい
ると、実は関係があったという陥穽まみれの作品

だって、京極夏彦だもん
この設定を考えた作家の力は凄い (´・ω・`)

0
2021年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百鬼夜行シリーズのスピンオフ。

「鬼」に続き、テーマの妖怪の知名度に比べ、事件の大きさと謎は本編と比べて控えめ。

田園風景が続く場面では、少し間延びしてしまった。

河童の正体と、犯人というか仕掛けの怪しさはさすが

0
2020年04月27日

「小説」ランキング