あらすじ
「最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい」
家賃四万五千円、一部屋四畳半でトイレ有り(しかも夕食付き)。
平凡な大学生の俺、七瀬浩太が暮らす『深山荘』は、オンボロな外観のせいか心霊スポットとして噂されている。
暗闇に浮かぶ人影や怪しい視線、謎の紙人形……次々起こる不思議現象も、愉快な住人たちは全く気にしない――だって彼らは、悲しい過去を持つ幽霊すら温かく食卓に迎え入れてしまうんだから。
これは俺たちが一生忘れない、最高に美味しくて切ない“最後の夕食”の物語だ。
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Posted by ブクログ
読みました。
山口県出身の作家さんと聞き、読んでみました。
時間が優しく流れるお話でした。
山口弁がちょっとだけ出たり。
地方での大学4年間の捉え方。
そうだなって思いました。
中高生にも読んで欲しいです。
Posted by ブクログ
おいしいご飯の出る深山荘。ややお人好しな主人公の周りで怒るちょっと不思議なお話。
しかしちょっとじゃないな。よく考えたらホラーですわ。それでも絆されてしまうやさしさがある話。
最後のお話、皆でご飯作ったり、ケーキ作ったり、楽しそうでですね、本当私も此処に混ざりたい気分でしたよ。これは居心地よいよなあ、と思いました。納得。
あと最初の話から何かずっと沙羅ちゃんがお気に入りでした。かわいい、いい子。時々間抜けだけども。