【感想・ネタバレ】一流と日本庭園のレビュー

あらすじ

足利義満の金閣寺、豊臣秀吉の醍醐寺三宝院。そして、稲盛和夫は和輪庵を造った。
また、スティーブ・ジョブズは京都西芳寺をよく訪れていたという。
どういうわけか、富と名声を手に入れた成功者たちは、その先に、庭造りを目指し、庭にたどり着く。これは決して偶然ではない。
歴史上の成功者たちが富と名声を得るまでの足跡をたどりながら、なぜ庭造りを目指したのか、どんな庭を造ったのかをひも解く。

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Posted by ブクログ

成功者が日本庭園に求めたもの、託したものを次の4つの切り口で紹介されています。

・禅と瞑想
・権力の象徴
・もてなしの形
・美意識の追求

紹介されている成功者も、一休禅師、スティーブ・ジョブズ、足利義満、豊臣秀吉、稲盛和夫、デヴィッド・ボウイ、安藤忠雄と多様な顔ぶれです。

成功者15名とそれにまつわる庭、活躍した作庭家が紹介されています。

興味深かったのはスティーブジョブズが苔寺を愛したエピソードでした。Apple製品の余計なものを取り除いた美しさ、センスのベースとなっているものが伺えます。

ドラマティックな人生を歩んできた成功者が、庭園に何を求め、拠り所にしたのか。特に室町時代以降の極楽浄土に対する憧れ、キリスト教の影響など由来を知っておくと、楽しめそうな箇所がたくさんありました。

関西のお寺や庭園が好きな人には教養として楽しめる本です。

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2019年04月01日

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