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Posted by ブクログ
【感想・メモ】
・つまるところ、人それぞれ。
・遺伝はまだまだ未知の領域が広そう。
【内容】
なぜヒトは学ぶのか?
→ 人間は進化の過程で遺伝子を残しつなげる(生きる・生き延びる・命を繋ぐ)ために「教育」というものを獲得したから。
・教育とは、知識や技能を持つ個体の利他的な行動によって、知識・技能を持たない他の個体に学習が生じることを言う。
・学習とは、得た知識・技能によって行動を変化させられるようになること。
・全ての能力は遺伝的である。が、それが全てではない。
・自分に合うテーマを、自分(の遺伝子)に合う仕方で学ぶことが大切。
・その人が、その人の人生にとって、本当に使うことのできる知識を身につけることが大事(→闇雲に学んでも無駄)
Posted by ブクログ
教育を生物学的観点(遺伝や脳)から解き明かした本。
答えのなかったこの問いに一定の答えを論理と事実から与えてくれたことはとても大きい。
ある程度の生物学、心理学、教育学的知識が必要なため、読み応えはそれなりにあるが、関心のある人なら読んで損はない。
教育成績の多くは遺伝で決まる、というのは過激な一文に聞こえるが、逆に多様性を無視して学業成績を全て努力に帰す方が差別的であり、多様性に合わせた教育の重要性を考えさせられた。
Posted by ブクログ
<目次>
序章 教育は何のためにあるのか?
第1部 教育の進化学
第1章 動物と「学習」
第2章 人間は教育する動物である
第2部 教育の遺伝学
第3章 個人差と遺伝の関係
第4章 能力と学習
第3部 教育の脳科学
第5章 知識をつかさどる脳
おわりに
<内容>
最初から、人間の能力は遺伝する、という身も蓋もない話から入る。しかしだから良しとするのではなく、遺伝の影響は50%だが、親の影響10% 教育20% 環境20%なので、教育が各自の学習能力を変えることは十分に可能で、ここが大事だというわけだ。また遺伝も環境との相互作用によるので、各自の能力に遺伝の要素を認めたうえで、例えば暗記についても、個々人に適した憶え方をすればよいと説く。