【感想・ネタバレ】カンガルー日和のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編でとても読みやすかった!
特に「彼女の街と、彼女の緬羊」が気に入った。

北海道の友人を訪ねる。友人も自分もお互い結婚しており、北海道と東京で別々の人生を歩んでしまっている。会話も弾まなかった。ホテルに泊まり、ビールとスモーク・サーモン・サンドウィッチをつまむ優雅で気楽な時間を過ごすが、どうしようもない退屈感に満ちている。テレビに映る田舎町の広報の女性は垢抜けないが、地味な暮らしへの誠実さがある。自分はそんな彼女に会いたいような気もするが、結局はその街になんか寄らずに東京に帰るのだと考える。

人生への強い倦怠を感じる、好みの短編だった。
一人前の大人になったが、昔の友人とも心が通わなくなり、お金も娯楽もあるが気持ちは鬱屈としている。そんな社会人は80年代ですらいたのだろう。今自分がそういう年齢になり気持ちが分かる気がした。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

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・4月のある晴れた朝に
100パーセントの女の子に出会うことについて

・バート・バカラックはお好き?

・駄目になった王国

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2021年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『鏡』

村上春樹は沢山の暗闇を作品中に出している。
これは「暗闇」=「人間の心の中の恐怖」を映し出しているのだと考える。
つまり、今回の『鏡』に対しても同じ事が言える。
この作品の背景には1960年代の学生運動が描かれてあったり非常に凝られた作品である。
この作品の肝となる、自分を見つめるという事大切さ、反対に自分を見ないと言う事の恐ろしさ、と言うものをこの作品では訴え、読者に投げかけている。
この作品こそが村上春樹の文学としての才能を活かした作品だと考える。

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2020年11月24日

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