あらすじ
くまのソラタはある日大きな穴に落ちてこまっていたきつねの子を助けます。きつねの子は家族がなく、自分の名前や誕生日も知りませんでした。ソラタはきつねの子にヒナタという名前をつけてあげて……。心優しいくまのソラタと、愛情を知らず友だちもいない、きつねのヒナタの、あたたかい友情の物語。すべての見開きにくまあやこ氏のかわいい挿絵が入ります。(総ルビ)『はりねずみのルーチカ』のかんのゆうこ氏待望の新作童話。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
『はりねずみのルーチカ』『りりかさんのぬいぐるみ診療所』を読んできて、かんのゆうこさんの作品が好きになり、こちらのシリーズも読んでみることに!
優しいくまのソラタときつねのヒナタ。ふたりは仲良し!
1つだけ言わせてもらえれば、ベランダの窓枠にいたちいさなさなぎのところ。絵をモンシロチョウではなくさなぎにしてほしかった……次ページで蝶が飛んでいるからさぁ……。
Posted by ブクログ
くまのソラタときつねのヒナタが友達になって、森で暮らすお話。大好きなともだちがいるっていいな、おたがいを大切に思い合えるっていいなと思える、温かい作品だった。
「きみがすきだから、いっしょにあそびたいんだって、すなおにいえばいいんだよ。」
「そんなの、もっとむずかしい…」
ソラタと友達になりたいヒナタが、なかなか素直に遊ぼうと言えないところとか、ソラタに好かれようと白ぎつねになろうとしているところとか、すごく愛らしい。
誕生日を迎えるヒナタのためにバースデーケーキと人形を作るソラタ。マグカップを割ってしまって悲しむソラタのために素敵な「昨日の自分宛の手紙」を書かせるヒナタ。二匹ともが友達思いで、一生懸命で、好きにならずにはいられない。
ソラタが「この森にやってくるまえのソラタへ」という手紙を書いて、もし時が戻ってもまたヒナタに会いたいという気持ちを表すラストは、特に温かくて大好きなシーン。読んでいて、たえず、美しいものにふれている感覚があった。