あらすじ
第19回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作。中学校に入ったばかりの空良(そら)は、どの部活にも入る決心がつかない。そんなとき、下駄箱に入っていたあやしげなチラシが気になり、文芸部の部室をのぞきに行った流れで、入部することに。 見よう見まねで俳句を作るようになった空良が、吟行(ぎんこう)のために学校の敷地内を歩いていると、同じクラスの颯太(そうた)が、部活の先輩とトラブルになっているのを見てしまい……。
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Posted by ブクログ
中学生が文学部で俳句を詠む話。最初はめっちゃ拙いのに、その次に作るものがとても良くて素敵だな、となった。
中学生くらいに読んでおきたかった…そしてあわよくば俳句を始めてほしかったな。
Posted by ブクログ
中学受験の時に塾のテストで出題されて読み始めた。
主人公の空良は、中学生になって、新しい環境に馴染めずに浮いている。靴箱に文芸部勧誘のチラシが入っていたのをきっかけに文芸部の仲間と出会い、俳句に触れ、また主人公も少しずつ変わっていく。
どの登場人物も、それぞれ個性的で、みんな素敵。そして、読み終えた時に、少し心が温まるような話。
私が俳句を嗜むようになるきっかけであり、原点である本。現在はこの本にあるような句会も、俳句甲子園のようなディベートも行なっているが、俳句に自分の感情を託すというのは、大切なことだと思う。
Posted by ブクログ
最初は谷崎先輩って怖い人だな〜って思ってたけど、読んでいったらすごい先輩だなぁと思いました。私は、俳句や短歌が好きなので谷崎先輩や、冬馬先輩を尊敬しました。でも、小林さんや、空良さんの俳句もすごくいいと思いました。
Posted by ブクログ
中学校に入学して、何となくクラスのグループにも入りそこねて、部活動もこれといって入りたいものがない…そんな女子が
「しゃべりは苦手でも
ペンをもったら
本音をぶちまけられる者よ!
文芸部に入るべし。」
というチラシにひかれて、分芸部をのぞいてみる。
俳句を作る楽しさや句会で認めてもらう嬉しさ。
友達もできたし、友達ができにくい訳をその友達に教えてもらったり。また、クラスの男子が所属するサッカー部の先輩に暴力を受けている場面に遭遇し、何もできないけど何とか叫んで窮地を脱する手助けができた、という経験も俳句作りに厚みを加え、、いろんな要素が絡み合いながら瑞々しく成長していく様子がとても爽やかです。
Posted by ブクログ
中学生の話なんだけど、
そうだね、中学生くらいだと新入生と三年生ってずいぶん違う。
三年生はあこがれの先輩でずいぶん大人。
それでいいかな。
読みやすいし、気持ちもよく伝わってくる。
Posted by ブクログ
部活に迷っていた空良はチラシに引かれて文芸部に入り、句会に参加することに。みずみずしい俳句が良い。自分の心と向き合うことになる、心に刺さるいくつかの事件や人も中学生ぽくて懐かしい。