【感想・ネタバレ】閻魔堂沙羅の推理奇譚のレビュー

あらすじ

☆☆【2020年秋】NHK総合よるドラにて、TVドラマ化!☆☆

謎を解けば、あなたは生き返る
――どこからでも読める珠玉のミステリシリーズ!

☆☆☆

第55回メフィスト賞、受賞作!!

「犯人がわからない? あなたは地獄行きね」

死者復活を賭けた推理ゲーム!

俺を殺した犯人は誰だ? 現世に未練を残した人間の前に現われる閻魔大王の娘――沙羅。赤いマントをまとった美少女は、生き返りたいという人間の願いに応じて、あるゲームを持ちかける。自分の命を奪った殺人犯を推理することができれば蘇り、わからなければ地獄行き。犯人特定の鍵は、死ぬ直前の僅かな記憶と己の頭脳のみ。生と死を賭けた霊界の推理ゲームが幕を開ける――。

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Posted by ブクログ

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好きーーーー(大声)

表紙に出ている沙羅ちゃんのキャラすっごーーーく好き。
ストーリーを繋ぐ重要なキャラとしての位置が絶妙。1話1話できっちり世界観とかバッチリ説明してくれるキャラ設定。あと可愛い。

死んだ人間が心残りを解決する。という設定もおもしろ。1話1話いろんな話があって読みやすい。

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2025年05月30日

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ネタバレ

殺されるなどでふいに死んだ人間が閻魔大王の娘との交渉により、その理由を死ぬ直前までの情報を元に犯人を推理し、当てることで生き返らせてもらい運命を覆す、といった短編集。なんか変わったミステリーでありつつもハートフルに仕上がってた。意外と面白かった。失礼な言い方だけど、テーマが突拍子もないし仕方ないですよね。

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2025年06月09日

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ネタバレ

著者初読。タイトルは「閻魔堂沙羅の推理奇譚」とあるが、沙羅が推理する訳ではない。死んだ直後の死者がそのままなら天国に行けるものの未練がある為、生き返るか地獄行きかの推理ゲームを行う事となる。4人分の短編集で、それぞれ死の直前から物語が始まる。軽い物を読みたくてこちらをチョイスしたが、大正解の面白さで一気読みでした。沙羅はツンデレかな?死の直前まで遡って復活させてくれるんだけど、同じ結果にならない様に軽くアシストしてくれる。4人の死者についても造詣が深く、満足感の高い読書時間を過ごさせてもらいました。

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2024年12月02日

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ネタバレ

2021/7/29
ドラマの予告だけ見て存在を知り読んでみた。
面白かった。
閻魔様の娘はとてもかわいいな。
こんなに生き返らせて怒られない?
記憶なくなってもみんな人生が好転してて読んでる私も幸せ。
続編も読まないと。

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2021年07月29日

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ネタバレ

ネタばれあり。感想が遅くなってしまった・・
メフィスト賞受賞作。本書は、何ともなくネットを見ていて、たまたま見つけたもの。正直に言って、表紙がかわいかったので購入。

閻魔大王の娘である沙羅が、死んだ人間に謎解きのゲームをもちかける。これで負けるということは、自分を殺した犯人や真相が分からないままにさらに地獄に行くということだから、辛いものがある。しかし推理することができれば、何と、死の寸前にさかのぼってよみがえることができる。確かに、(ほかに同様の話があるのかはわからないが)ありそうでなかった設定である。おなじみの天国と地獄のイメージに沿った世界観なので、舞台設定の説明にも理解にも時間がかからないと思った。

本書には4篇の短編が収められている。それぞれ、さまざまな年齢・性別・境遇の人物がさまざまな死因で亡くなる。「凍死」「老衰」など、いぶかしげなものもあるが、どれもストーリーは読みやすく、一読ですっと頭に入ってくる。

閻魔の娘たる沙羅は、勧善懲悪・因果応報の理などは本来、人間の世界にはない、無関係のものであると言っているし、確かに彼女自身は推理ゲームをしたそれぞれの人間に特段の思い入れもないのだろうが、しかしその言葉とは裏腹に、各短編において、それぞれの人間たちは彼らなりにひたむきに生きてきたことが報いられるかのような結末を迎える。
この点、個人的には、推理小説の読後に少しでもいやな気分になるのはあまり好むところではないから、とてもよかった。2話目などは、がんばってもどうしても仕事ができない会社員の話だったが、身につまされる箇所が多く、あやうく泣きそうになった。沙羅も、一見冷徹で人間ごときの運命に全く興味がないように描かれているにも関わらず、なぜか、どこか人間味もあり、温情的にも受け取れる。

ただ、死後、もし本書のように、あらゆる人間の行動が何者かによってすべて記録されていて、評価・判断されるというのなら、そんなに楽なことはない。正しいことをしていても、努力をしていても、うまくいかないし悲惨な目にあう可能性もある。その意味で、やや、ご都合主義的なストーリーのように感じられてしまう向きもあるだろう。また、伏線がわかりやすく、展開が読みやすいと感じることもあった。

それでも、本作のストーリーは人を惹きつけるものがあるし、このアイデア1つで、まだ色んなバリエーションの話を創出できるのではないかと思う。また、お気に入りのシリーズが1つ増えたので、嬉しかった。

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2021年06月20日

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ネタバレ

黒髪のショートカットに虹彩の強い瞳。
不似合いに大きな赤いマントを羽織った沙羅が口を開く。
「敗者復活・謎解き推理ゲーム。正解できたら生還、できなかったら地獄行き。」

父親と喧嘩して行くあてもなく、学校の部室にいた智子。後ろから首を絞めたのは誰?
仕事で失敗続きの浜本。焦って冷凍庫から出荷荷物を取ろうとした途端、棚が崩れ落ちてきて。誰の罠?
天寿をまっとうした聡子の最後の願いは。
子供のころからの乱暴者、でも曲がった事の嫌いな世志輝。兄の電話で向かった先でチンピラ達に囲まれて。誰の差金?

それぞれが人生の岐路に立ち、沙羅の挑戦を受けて立つ。
彼、彼女たちの、その強い意志に沙羅がちょびっとサービスしてくれてる気がする。
何事も本人次第なのよって。
犯人はあっさりわかってしまうけど、読後が爽やか。

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2020年12月10日

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ネタバレ

全部で4篇併録されている。
どの章から読んでも楽しめるし、推理小説だが、物理トリックなど、専門的な知識は一切必要としない。本文を読み解いていけば、解答は得られる。
ミステリィを幅広く読まれている方には物足りないかもしれないが、普段、読書をされない方や、ミステリィを読んでみたいと思う方は、本書を読んでみるといいかなと感じる。

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2019年01月17日

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ネタバレ

死後人間の魂は閻魔様と対峙し、天国行きか地獄行きの審判が下される。
今は閻魔大王の娘・沙羅が代行している。

今回の4人の死者は日頃の行いで天国に行くことが決定していたが、死ぬ前にどうしても知りたい真実があった。
沙羅は「死者復活・謎解き推理ゲーム」を提案。
制限時間10分で、自身の推理で真実を解き明かせば生き返るが、失敗したら地獄行き。
そんな4人の短編エピソード(つながり一切ナシ)


「緒方智子17歳女子高生 死因・絞殺」
夜の部室で隠しカメラを発見し絞殺されるが、犯人を当てて生き返る。
犯人は部活顧問の先生で、動機は盗撮がバレたから。

「浜本尚太27歳会社員 死因・凍死」
会社の冷凍倉庫の荷物が崩れ意識を失い凍死するが、犯人を当てて生き返る。
犯人は同僚で、荷物が崩れるように細工した。

「門井聡子82歳無職 死因・老衰」
音信不通の息子を想い老衰で死ぬが、息子の消息を推理して当てる。
老衰のため1時間だけ生き返り、孫から息子の足跡を聞いて永眠する。

「君嶋世志輝20歳フリーター 死因・撲殺」
元暴走族がヤクザにタコ殴りにあって殺されるが、殺された理由を推理して生き返る。
幼馴染の友人が自殺したのを調査してたら実はヤクザが絡んでいた。

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2018年12月28日

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