あらすじ
東日本大震災のような本当の意味での「危機」には、国家が強いリーダーシップを発揮し、国民が団結をして行動することにより生み出される「国力」が求められている。そして「危機」は自然災害や事故に限らない。金融市場の崩壊やデフレ不況という経済危機も、克服しなければならない「危機」である。本書は「国力」の重要性と、豊かな経済社会を取り戻すための経済ナショナリズムの有効性を説く。
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Posted by ブクログ
とても為になりました。知識のない私でもわかりやすかったです。
グローバリゼーションといって、国境なき市場、自由市場がよしとされている現在において、国の介入は自由主義をおびやかすをいわれているが、それは間違い。国家という力をもって市場を開拓し、時には国の中の企業を守り・・・とグローバルの中の国力というのは大切だ、というのがこの本の内容です。とても納得できました。
Posted by ブクログ
ネイション(国民)とステイト(国家)の違い、経済ナショナリズムの定義やらなんやら前半は難しかった。
後半は明快で、
・新自由主義、グローバル化、構造改革の時代は終わり
・他国はステイトの力(軍事力、資源力)が強いがネイションの力は弱い
・日本はその逆、まさに経済ナショナリズム思想にふさわしい状態
・問題は経済自由主義のイデオロギーが上記を妨げていること。財政健全化など。
・日本の危機の真因はこのイデオロギーの支配から脱せないこと
・ここをパラダイムシフトしないといけないし、それができるのは国民の力のほかにない