あらすじ
僕こと日下部秀一の一つ上の先輩、霧ノ宮才華。彼女は大の事件好きだが、その推理は的外れで、解決する事件も解決しない。春休みになったばかりのある朝、霧ノ宮先輩に呼び出されると、今度は名門のお嬢様学校に行くと言い出した。まだ事件も起きていないのに――と思っても、家の日本主力財閥の力を発揮し、男子禁制の秘密の花園へと僕をいざなう。事件と謎を求めて――霧ノ宮先輩は、きっと今日も、謎が解けない。
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第一巻と併せて読むとお勧めです
ミステリーの体裁をとった夢見るラブロマンスといっていいかと思います。
一年先輩。霧ノ宮財閥の人間である霧ノ宮才華先輩に振り回されながらも、日下部秀一君が猟奇事件を解決していきます。
秀一君には、ちゆという中学生の婚約者がいて、ちゆからは将来結婚することが当たり前のように思われている。
でも秀一君は、世間知らずなのか、思考がぶっとんでいるのかよくわからない霧ノ宮先輩に引っ張られて、まもなく命を狙われる人間にヒガンバナが見えるという彼女の言うがままに、ナ、なんと女子校で調査を開始する羽目になるのです・・・
わがままな霧ノ宮先輩に振り回されながらも、決してイヤというわけではない秀一君。そしてなにを考えているのかよく分らない霧ノ宮先輩との、時には笑えて、時にはしんみりする微妙な関係がこの小説の魅力です。
実は霧ノ宮先輩の本当の気持ちは・・・ということで、ラストは鳥肌立つほど感動しました。
「一応二巻完結」と含みを持たせたあとがきですが、このすてきなカップルの関係がもう少し進むように、みなさん応援しましょう!