【感想・ネタバレ】君のいる世界のレビュー

櫛野ゆい / あおいれびん

サッカー部のエースだった涼介は怪我のため競技生活を諦めなくてはならなくなる。傷心の涼介をマネジャーに誘ったのは部長でキーパーの龍だった。いつしか涼介の心に淡い恋心が芽生えるが、その想いを胸の奥に閉じ込めるしかなかった。高校三年の夏休み、龍は涼介の目の前で事故により急逝する。龍の死を受け入れられない涼介は、龍の運命を変えるためタイムリープを繰り返す。

[ブクログ · ★★★★☆]

お互いに相手のことを守りたいと思っている涼介と龍。ひとりだったら途中で諦めてしまってたかも。と思ってしまうくらい辛い経験の繰り返し。好きな人の死に何度も立ち会わなければいけないのだから。辛くて逃げたくなっても「２人で生きる」という未来を諦められなかった２人を応援したくなる話だった。
寡黙なのに涼介が好きだという気持ちが駄々漏れな龍は、見ていて楽しい。そんな龍の行動にアワアワしている涼介も。