【感想・ネタバレ】風が吹いたり、花が散ったりのレビュー

あらすじ

汗も涙も笑いも本物だ 本年度青春小説の大本命!視覚障害のある、さちの伴走者となり、盲人マラソンに挑むことになった亮磨。クソみたいな夢も、ブラックバイトの日々も、二人で走ればどうでもよくなってくる――。でも、僕は彼女に嘘をついている。本当は隣を走る資格なんてないんだ。『白球アフロ』でファンを増やす小説現代長編新人賞出身の新鋭が放つ、ド直球の勝負球!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしたちはそれぞれが自分の視野の中で生きていてその視野を少しでも出てしまうことは受け入れられず拒絶してしまう。狭い世界の中から1歩踏み出すチャンスは誰にでもあるが勇気を持てるかはその人次第。ぬくぬくとしていられる場所に甘んじることだけが全てじゃない。


「伴走者」という言葉を耳にしたことはありますか。「伴走者」とは目が見えない障害者ランナーと一緒に走り、視覚障害者の目になる人のことをいいます。
視覚障害のあるランナーのさちの伴走者になり、盲人マラソンを走ることになった亮磨。くだらない夢やブラックバイトにただぼーっと通っていた亮磨は、さちの伴走者をする中で変わっていきます。「伴走者」にとって重要なことは障害者ランナーが安心して走れるようにすること。物理的な障害を伝えることはもちろん、手の振りや、歩幅、呼吸のリズムなど様々なことを気遣い接する必要があります。次第に互いのテンポをつかんでいく2人ですが、亮磨はさちにある嘘をついていることで彼女と走る資格はないと思い込んでしまいます。新しい角度から見た「走る」体験をぜひ体感してみてください。

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2017年09月24日

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