【感想・ネタバレ】風が吹いたり、花が散ったりのレビュー

あらすじ

汗も涙も笑いも本物だ 本年度青春小説の大本命!視覚障害のある、さちの伴走者となり、盲人マラソンに挑むことになった亮磨。クソみたいな夢も、ブラックバイトの日々も、二人で走ればどうでもよくなってくる――。でも、僕は彼女に嘘をついている。本当は隣を走る資格なんてないんだ。『白球アフロ』でファンを増やす小説現代長編新人賞出身の新鋭が放つ、ド直球の勝負球!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

19才の亮磨は、視覚障害のある市民ランナー さちの依頼を受けてフルマラソンの伴走者になることを決意した。過去に傷を持ち、居酒屋でバイトしながらも自分の存在を認めることも苦痛な亮磨だったが、さちの目として走りたいと願った。もう一人の伴走者の廉二の厳しい特訓を受けながら走り方を身につけていく。一方、バイト先の居酒屋では、面倒見の良い社長によって引受けられた傷を持った人たちが働いていた。様々な人間関係のなかで、亮磨は苦悩し、時には投げ出し、心は疲弊していく。どうしてこんなに不器用な人たちばかりなのか、どうして不器用にしか生きられないのか。
亮磨は、さちの目となりゴールへと導くことができるのだろうか。不器用ながらも人は成長できる。きっとあなたの勇気となる一冊です。

0
2019年06月25日

Posted by ブクログ

途中、子ども向けの本かと読むのをやめようと思いましたが踏みとどまり、なんとか最後まで読みました。振り込め詐欺の元受け子が主人公の運動系の感動物語りなのですが、やっぱり子ども向けでした。

0
2023年07月08日

Posted by ブクログ

視覚障害の女性・さち
高校生の時にある犯罪で保護観察となった・亮磨
ある事をきっかけにフルマラソンの伴走者となり人生の再生に挑んでいく…

人は弱い。けれど人は強い。
些細なことで転落する人生も些細なことで這い上がる力を貰えることがある。
必死で這い上がっても、ずるっと落ちる主人公にイライラしながらも、ああこれがリアルなんだろうなと最後まで応援し見届けました。
変わろうとする意志、支える人の大切さ、なにより支える人を信用する心を取り戻す事が大事だと思った一冊です(^ ^)

高校球児だった著者は野球の作品がたくさんあるので読んでみたいです(*´∀`*)

次は阪神園芸だ笑

0
2023年05月21日

購入済み

なかなか体験できない世界

視覚障がいランナーの伴走、というポジションがどういうものなのか、すごく生き生きと描かれていました。障がい者スポーツ全般に言えることだけど、彼らはマジでアスリート!!この話でも、可愛らしいさちさんはその見た目や雰囲気からは分からないような、伴走者が半分交代で走ってやっと…というレベルに走れてしまう。すごいね。

そういう世界に身を置いて、主人公が変わっていくストーリーが心地よかったです。

また、さちさんともう1人、愛さんという女の子も主人公を変えていくのだけれど、こちらはアスペルガー症候群の兆候…だと。そういうことを分かって、悩みながらきっちり支えてきた店長。胡散臭いだけかと思っていたら、めっちゃ頼れる大人だったんだな。そして、主人公とともに愛さんも前進。さちさんも前進。よかったです✨

0
2021年03月30日

Posted by ブクログ

徐々に、本当に徐々に、出てくる人たちを好きになる。そして、一緒に走り切る。気持ちいい汗を感じられる小説。

0
2018年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしたちはそれぞれが自分の視野の中で生きていてその視野を少しでも出てしまうことは受け入れられず拒絶してしまう。狭い世界の中から1歩踏み出すチャンスは誰にでもあるが勇気を持てるかはその人次第。ぬくぬくとしていられる場所に甘んじることだけが全てじゃない。


「伴走者」という言葉を耳にしたことはありますか。「伴走者」とは目が見えない障害者ランナーと一緒に走り、視覚障害者の目になる人のことをいいます。
視覚障害のあるランナーのさちの伴走者になり、盲人マラソンを走ることになった亮磨。くだらない夢やブラックバイトにただぼーっと通っていた亮磨は、さちの伴走者をする中で変わっていきます。「伴走者」にとって重要なことは障害者ランナーが安心して走れるようにすること。物理的な障害を伝えることはもちろん、手の振りや、歩幅、呼吸のリズムなど様々なことを気遣い接する必要があります。次第に互いのテンポをつかんでいく2人ですが、亮磨はさちにある嘘をついていることで彼女と走る資格はないと思い込んでしまいます。新しい角度から見た「走る」体験をぜひ体感してみてください。

0
2017年09月24日

「小説」ランキング