【感想・ネタバレ】裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」のレビュー

あらすじ

騙す奴より、騙される奴が悪い。それが永田町のルールだ! 権力という魔物に魅せられた男たちが繰り広げる、裏切り、嘘、手の平返し、何でもありの抗争劇。自民党結党以来のライバル対決の裏側を膨大な取材メモから克明に綴る。永田町取材歴40年以上の筆者の遺作。

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Posted by ブクログ

政治家はもっと政策とか外交とか、今の日本にとってどうするのが適切かとかそう言うことを考えているかと思っていた。しかし政治家たちは派閥争いや首相の後継者争いを考えて政治をしてる。実際日ソ国交正常化も吉田茂への対抗心だし、郵政民営化は竹下派の利権の塊を潰すのが目的だった。
政治の全てが派閥争いというわけではないだろうが、こういう目線で政治を見ると無機質で退屈だった政治ニュースがちょっと面白くなる。

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2021年07月10日

Posted by ブクログ

自民党60年間の抗争劇。いたるタイミングで抗争()してるなと思ったが、確かに対立すらない馴れ合いだと歯止めが効かないのも事実か。
わりと前後するので、本気で読む場合は年表作りながら読むほうがいいと思います。だいぶわかりづらいので……

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2020年12月18日

Posted by ブクログ

山崎拓元建設相の回顧録が存外に面白かったのは、政治の回顧は当事者の政治家が書いたから、と思ったので、時をおかずに政治評論家著のほうも読んでみた。が、やはり予想通り。所詮プレーヤーではないからか、夢中で読めるほどの熱はなかった。これは当たり前か。
党人派と官僚派というなんとなく把握していたワードを、政党史のなかで明確に理解できたことが読書の成果。あと、長いような政治家生命でも逆算すると最盛期は決して長くない。そのことに対する焦りが命取り、とも思った。

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

55年の保守合同以来、戦後政治のほぼ大半を与党して過ごして来た自民党。

この本は、歴代の総理とその周辺人物の"人間関係(=裏切りと嫉妬)"に焦点を当てて書いた本です。田中角栄vs福田赳夫の角福戦争辺りから、自民党の内部抗争が激化して来ている印象です(適切な表現か分からないけれど、平和な時代のある種の"娯楽")。

その後、金竹小トリオ、YKK連合の勃興、小泉一強時代となり、烏合離散を経て今の時代です。数年に一回来る今の長期政権が終わると暫くの日本政治はまた混乱を極めそうですが、こと"裏切りと嫉妬"と言う視点に立つと"メシウマ"なのかもしれません。

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2020年03月29日

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