【感想・ネタバレ】理化学研究所 100年目の巨大研究機関のレビュー

あらすじ

113番元素だけじゃない、スパコンからバイオ、脳科学まで、幅広い研究で基礎科学を支える日本最大の研究所「理研」。1917年(大正6年)に設立され、100年目を迎える今では450の研究室、3000人の研究者を擁し、全国に研究施設を持つ。ノンフィクション作家・山根一眞がつぶさに研究現場を訪ね歩き、今いったいどんな研究が行われ、研究者たちは何を目指しているのか、その全貌を明らかにします。

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Posted by ブクログ

最高に面白かった。2017年時点でこんな研究や成果が出ていることを知って驚いた。2024年現在ではもっとたくさんの成果が出て、社会に役立っているのだろう。研究者の方々を尊敬します。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

スパコンの京(けい)であるとか、STAP細胞であるとか。その程度しか認識がなかったのが本当に申し訳なく思います。
450の研究室、3500人の第一線の研究者を有し、100年の歴史を持つわが国最大で最高峰と呼んでも過言ではない理化学研究所のキーマンにノンフィクション作家の山根一眞さんがインタビューする形で書かれている一冊です。
ひと時の過ちであったとは言えど、よくもまぁ、政治力でこういう研究機関の規模縮小なんて愚策を行おうとしたもんだよなぁと当時のアレな人々に改めてあきれてしまいます。
付箋は16枚付きました。

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2017年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017/3/20 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2017/3/22〜3/28

日本が誇る科学研究所である理科学研究所を、メタルカラーの時代でお馴染みの山根一眞氏が研究者へのインタビューを通して紹介。仕事柄、ある程度は知っていたが、ここまで多種多様とは。高校生くらいの人に是非読んでもらいたい。

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2017年04月02日

Posted by ブクログ

理研の歴史を知るには物足りないですが、今の理研の概要を知るには手頃だと思います。スパコン京に関するところでは、「2番じゃだめなんですか?」のエピソード(民主党(当時)の事業仕分け)に触れているのですが、「今は(民進党=旧民主党が)2番」的な突っ込みが(ちゃんと?)あります。

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2017年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■加速器研究センターRIBF
 遺伝子を切るはさみ。
 接ぎ木に重イオンビームを当てる。
 種より10倍突然異変が起こる。

 スプリングエイト、放射光顕微鏡
 タイヤのゴム中の炭素微粒子の摩擦を減らす。
 シミュレーションに「京」を使用。
 住友ダンロップ エナセーブ。
 京の稼働率は93.5%。

■世界最大級のバイオリソースセンター
 マウス一匹12400円。
 ヒトiPS細胞28800円。
 営利団体にはその2倍で販売。

■核磁気共鳴NMR棟
 血液から体内時計の時間を調べる。

■創発物性科学CEMS
 個々の現象が集まると
 全体としてもう一段高いヒエラルキーの現象が成立。 (イワシの群れ)
 相対論的な話を固体に展開する量子情報エレクトロニクス
 新しい産業革命
 原子力でも力学から電気への電磁誘導変換は変わっていない。創発物性科学は個体電子を用いた光熱発電や省エネルギー技術。

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2017年06月11日

Posted by ブクログ

日本を代表する巨大研究機関、理化学研究所。113番元素の発見を認められニホニウムとの命名が認められたことや、IPS細胞を使用した眼科治療が始まった事、スパコンの「京」など、様々な分野で最先端の研究が進んでいます。
一体この巨大研究機関ではどのような研究が現在進んでいるのかを研究者へのインタビューをもとに簡潔にまとめた本。
新元素発見に貢献した東京タワー2基分の重量がある巨大加速器、光合成の反応を分子レベルで観測できる超高速シャッタースピード(100京分の1秒!)の顕微鏡、標高の違いによる重力の差を相対性理論に基づいて検出してしまう超高精度の時計(138億年で1秒の誤差!)、そしてそれら様々なデータの解析に活躍してきたスパコン「京」とその100倍の性能を目指す後継機の開発などなど、もはやSFの世界の様相。
本書で取り上げられている複数の研究分野が、2009年当時の民主党政権における事業仕分けで予算削減の危機に瀕し、研究者を中心とした抗議運動で研究を継続できたとの研究者自身の証言を本書で目にすると、連綿と研究を継続して蓄積してきた貴重な財産を、あの時に手放すことにならず本当に良かったと思ってしまいます。

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2017年04月07日

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