あらすじ
サイバネティクス、電子ネットワークが過剰に発展してもなお誰もが地を這うように生きる時代、ネオサイタマで一人の赤黒き復讐者が生まれた。その名はニンジャを殺す者・ニンジャスレイヤー!! ブラッドレー・ボンドとフィリップ・N・モーゼズによるサイバーパンクニンジャ小説を少年漫画めいたアトモスフィアで描いたコミカライズの幕が、いま上がる!!
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Posted by ブクログ
エンターテインメントな復讐譚&マンガアクション。
…だけどこれがニンジャスレイヤーかっていうとなぁ…。
巻末にて作者が明言しているように、コミカライズにあたりブラッシュアップしたらこうなる、という作品。
結果として、ニンジャアクションとサイバネ・サイバーパンクが簡潔明瞭に楽しめます。
具体的にはソウカイニンジャ側のデザイン・ギミックは男の子の大好物って感じでトテモヨロシイ。特にミニットマンのスリケン投げモーションはたまらないものがありますねぇ。当たらないと分かっていてもw
あとダークニンジャ=サンとのバトルは全編見所といっても差し支えなし。ダークニンジャ=サンのポーズやら見切りがいちいちかっこよくて仕方ない。もう彼が主役でも良いんじゃないかな、ってすら思います。
しかし。
前述のとおり、漫画としての表現・テンポの良さを優先した結果、原作独特のナレーションや表現が削ぎ落とされており(世界観とは別の)「ニンジャスレイヤー感」が希薄になっています。
極端な話、「勘違いされてる日本」の雰囲気ナシでも作品としては成立してしまう感じすらあるわけで。
とはいえ、ニンジャスレイヤーという作品への導入作として考えれば、良いバランスかもしれません。
そういう私自身は原作にはろくに触れていないわけですけれども(まことにすいません)。
それにしても「いい女」が前時代過ぎて笑うしかないw
この美意識だとユカノって残念な部類なんだろうなぁ。…よかったよかった。