【感想・ネタバレ】裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~のレビュー

あらすじ

イジメられっ子が高校「男子」柔道部へ。偏差値40で慶応合格。国際援助に目覚め最貧国バングラデシュで起業。超過酷な現実を次々乗り越えた驚愕ビジネス戦記。

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Posted by ブクログ

面白かった。だけど、こんなにすごい人がいるんだなーって思った。
何回も裏切られて騙されて、よく折れなかったなと思う。

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2025年12月08日

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国際分野で活躍したい若者にオススメしたい一冊。
著者の人生の言動を参考にしつつ、自分自身のキャリア設計に役立てて欲しい。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさに、山口氏の丸裸を見た!(セクハラではないよ!

上辺だけの使命感や高尚な考えはほとんどなく、泥にまみれ、コケまくり、恥部を曝け出すような内容の数々…
それでも、自分自身を信じ、自分の使命を信じ、周りの人を信じた山口氏の強さを感じた

この本はまだ駆け出し、というところで完結しているが、山口氏の今の活躍を見れば、この本で書かれている過程は全てストーリーになっている

どんな黒歴史に思えるようなことも今を生きて、前進していれば、それはストーリーになる、と教えてもらったような本だった

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

新しい挑戦のために、そして自分の気持ちを再度奮い立たせるために読み返した。いつ読んでも苦しくなるほど刺さる。泣ける。それは動けてない自分が情けなくなるからだ。ここから始めよう、と背中を押してくれる本。というより、背中を強めにパンチされる本。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

久しぶりに面白い本だった。
こんなに真っ直ぐに走りきれるひと、走り切ろうとする人ってなかなかいない。
自分もこんな風に走り切りたいな。

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2023年02月22日

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 発展途上国のために何かを、と考え行動を起こす。大学修了と同時に起業しバングラディシュの素材でバングラディシュでバッグを作る、そのことでバングラディシュ経済に貢献をしたい、と。
 バングラディシュでビジネスを行うとはどんなことなのか、も赤裸々に描かれる。役人は動かず、動かすためには公然と賄賂が要求される。度重なる裏切り。
 本作の底本は2007年刊。その後起業されたマザーハウスは順調に業績を伸ばし版グラディシュのみならずアジア各国に拠点を設けている。
 主人公である山口さんのパワーがすごい。そして「できない」「むり」「あなたのやるべきことではない」という言葉にぶつかるたびに「何故?」が繰り返され、障害を乗り越える。

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2022年04月17日

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マザーハウスというブランドを知らなかった自分を恥じた。とにかくすごい人だ。挫折を繰り返しながらも、とにかく諦めが悪い。頭脳とか、体力とかではなく、とにかく気持ちが強い。もっとこの人のことを知りたい。続編も読む。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

前々から評判が高く、自分の友人も「電車の中で号泣した」とのことだったので、
いつかは読んでみたいと思っていましたが、ようやく読む機会に恵まれました。
知らないうちに、文庫にもなっていたんですね。

バングラデシュ産の鞄を売る起業ストーリー&
(単なるビジネスではなく)社会貢献くらいの理解でしかなかったのですが、
ボリューム(分量)が少ない割には、中身の濃い熱い熱い本の内容でした。
自分は泣くまではいかなかったけれど、それでも素晴らしい本でした。

結構驚いたのは、著者が昔、ヤンキーだった話や柔道ばかりしていた話。
志に根差した猪突猛進な人だろうなという想定はしていたのですが(子供のころいじめられていたというのは想定内)、
メディアで見る写真のイメージとは全然違いました。。

若いころから中身の濃い人生経験をすることが、
やはり大人になってからも経験曲線として活きてくるのかな、
というのが個人的にはとても印象に残っていて、
そういう意味では中学生や高校生とかにも読んでもらいたい本です。

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2021年09月20日

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何か、がその人が持っている可能性を邪魔してしまう。バングラディシュでは政府間の闘争や貧困、日本では格差や誰かの一言、、今わたしには出来ることがたくさんある、そう思わされた。

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2021年06月07日

Posted by ブクログ

裏切られる、体は限界ってぐらい疲れてても自分が信じることをひたむきにやる。
辛くないわけはないと思います。
それでも、ただただ生きることに必死なバングラデシュの人たちの希望の光が作れることを信じて、何よりも自分がやりたいと思うことを信じ続けてひたむきに行動し続ける生き方がカッコいい。
ストーリー性に頼るのではなく、商品で勝負するというマザーハウスのもの作りへのプライド、そしてそれが結局は生産者も消費者も幸せにする。
本当に、学ばされること、感動させられることが一冊に詰まっていて、読みながら涙が止まりませんでした。
貴重な経験をこの本を読むことで追体験させて戴けて、感謝します。

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2021年05月02日

Posted by ブクログ

当時25歳の山口さんの半生記。

テレビでお見かけしてからとても気になっていた女性。
パワフルで行動力があって、信念を貫き通すガッツと努力が尋常ではない。

サブタイトルに「号泣戦記」とある通り、山口さんはよく泣く。
嬉しくて泣き、騙されて泣き、もうダメだと思いながら泣く。
 
本気で仕事に取り組んでいるからこそ、こんなに泣けるのだ。

私は果たして泣けるほど何かに打ち込んだことがあるだろうか。

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2021年04月04日

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「君は何でそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ」
山口さんの行動力と自分を信じる信念が素晴らしかった。元から、それだけ強い人なのかと思っていたけど、その裏には常に葛藤があり、迷い弱気な自分と闘っていたとある。
誰だって何かを始めること、踏み出すことは怖いけど、それをほんの少しでも上回る自分の強い思いが行動を変えると。最近読んだ本の中で1番胸に刺さった本でした。

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2021年03月11日

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最初からノンストップで読むくらい壮絶な人生を歩まれていて、行動力と意志の強さにとにかく驚いた。自分の行動を阻害する意思やハードルなんてちっぽけなものだと思った。

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2021年02月21日

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ネタバレ

【1.読む目的】
・寝れない夜のお供
・女性起業家の紆余曲折と強さの源を知る

【2.気付きや気になった点、面白かった点等】
・1日千回打ち込みを始めた(⁉︎)
・朝5時半〜10時半までの生活→朝と午後の部活が終わってから学校の一階から5階まで逆立ち(!?!?)
・柔道日本一→猛勉強のすえ慶應→慶應に入ってからも猛勉強→ワシントン→バングラ(ここの体験談は多すぎ&すごすぎて割愛)
・君はなんでそんなに幸せな環境にいるのにやりたいことをやらないんだ?
・バック屋として肝心な商品で勝負できていなかった


【3.感想】
・ただただ山口さんの行動力と努力に圧倒される。自分の23歳の頃なんて、同じように開発学を学んでいたはずなのにどこに勤めようかとか、卒業旅行どこ行こうかとか、その程度のことしか考えていなかった。違いを痛感させられている。
・そもそもマザーハウスというブランドに、こんな背景、理念があること自体知らなかった、素敵な鞄だなと思っていたけどストーリーを知って、より好きに。
・国際開発農学専修で言われ続けた、"現場主義"、"現場思考"はこの手のことをやろうと思ったら本当に大事なのだと思う。私はどこまでいっても自分かわいさで、その業界に身を置けなかったけど、仕事をやる上でも、新しいものを作り出す上でも大事な概念。違うカタチでの社会貢献をする身として、肝に銘じておこう。

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2020年04月18日

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ドラマとかはありもしないことををストーリー仕立てにしていたりするので、嘘っぽさが見えると見るのがしんどくなりますが、この本はリアルに本気で生きていることが物語になっている。

だから、引き込まれるし感動するんだと思いました。

裏切られても何度も立ち上がる山口さんは心から尊敬します。勇気をもらえる一冊。

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2020年03月23日

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バングラデシュが世界シェア90%を占めるジュートという天然繊維を使用して現地工場で働く現地住民がバッグを作り、それを日本の店舗で販売するというビジネスを通して途上国開発を行なっているマザーハウス創業者の物語。途上国発のビジネスにこだわったのは、 NGOや国際機関を通した援助は汚職が蔓延る途上国では支援が住民に十分に行き渡らないと感じたから。また、フェアトレードという名の下、途上国は先進国に品質の悪く低価格なものを大量に作らされ、先進国の人々は可哀想だからという理由で購入することが多いが、それでは、途上国の経済力やスキルは上がらず自律できず、貧困は解消されない。バングラデシュの人々が胸を張って良い物を作り、良い物だから先進国の人々に買ってもらえるような途上国発ブランドを作ることでバングラデシュの自発的な発展を促すことが大切だと感じ筆者は現地でビジネスを始めた。

【気になった箇所の引用】
・君はなんでそんなに幸せな環境にいるのにやりたいことをやらないんだ?←貧困や汚職のため、1日を生きるのが精一杯なバングラデシュの現実。一方日本は恵まれている。
・途上国の現場を知らない人達が国際機関でたくさん働いている。途上国に本当に為になる援助が行われていない。
・可哀想だから買ってもらうのではなく、その商品に魅力を感じて買ってもらう。同情で買ってもらうのは本当のフェアトレードじゃない。
・物を売る時、途上国開発や貧困を推しても消費者は興味がない。商品力で勝負しないと意味がない。経営者こそ商品の製作過程など知っておくべき。

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2019年01月26日

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マザーハウスを創業した著者の生い立ちとから入谷に直営一号店を出店するまで。
著者の激しい情熱と異常とも言える行動力に終始圧倒される。
柔道に全てを捧げた高校生時代から、一転勉強し慶応に入学し
国際機関でのインターンをしていたのに最貧国の現実をみるためバングラデシュへ。
そしてバングラデシュで大学院を出て、その国を良くするためその地で創業。
現地の従業員に何度も騙されながら、書誌を貫徹して目標を実現した。

この本を読むと、もし自分に何かできないことがあるなら
それは自分の意志と行動力が足りていないだけだ、と思える。

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

この方の根性がすごすぎる。かっこいい!!!
恵まれた環境にいるんだ。自分もやりたいことやろうと思えました。

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2018年05月11日

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著者は行動が無鉄砲に見える反面、資金調達や現地に連絡することなど最低限のマナーを守って自由に生きている感じがして羨ましい。一日で読み終えてしまいました。

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2017年12月29日

Posted by ブクログ

出来ないことなんて、何もない。
そう教えられ、チャレンジする勇気をもらえました。

やらない自分を、出来ない理由を並べて正当化しているか、壁にぶつかった時に逃げる癖がついてしまっているか。
本書を読んでいて、自分自身はそんな人間になってしまっている気がしました。

誰かの為じゃなくても、自分だけの為だったとしても、一度切りの人生をもっと思い切って生きてみたいと思いました。

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2021年03月04日

Posted by ブクログ

著者の半生記。著者の行動力が凄すぎて一瞬小説かと疑った。それでいて表現が簡潔過ぎてさくさく読める。
自分の恵まれた環境とやりたいことについて考えさせられる本。

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2020年08月21日

Posted by ブクログ

ひょんなきっかけでバングラデシュ製のカバンを売るマザーハウスを立ち上げた女性の戦いを記した一冊。生い立ちからビジネスを立ち上げ、軌道に乗るまでの話を纏めている。
かれこれ10年ほど積読していたが、ようやく読破。著者の行動力とresilienceの高さには驚く。著者の起業するまでの行動は支離滅裂な印象を持ったが、一度決めたことに対して最後まで諦めず、泥臭く一点突破する姿勢は見習うべきだと感じた。また、失敗談を通じて開発国のビジネスの難しさ、過酷さが垣間見えた。個人的には、Why Bangladesh?の部分をもう少し描いてもらえたら、より動機の部分に共感できた気がする。
最後に先輩に対して大変老婆心だが、本書のような働き方を続けたら、心と身体がどこかで壊れてるのではと心配してしまった。働き方が続編でどのような変遷を辿るのか気になった。

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2019年12月08日

Posted by ブクログ

○「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」(290p)

★なぜそこまでできるのか。絶対こっちの方がいい、と思えるから?自分を信じる強さはどこから来るのだろう。

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2018年11月17日

Posted by ブクログ

なぜ?「なぜそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」
色々振り返ると、自分は環境に甘えていた。
今も甘えている。会社から離れた自分にどれだけの価値があるのだろう。
世の中に、社会に必要とされている自分なのだろうか。
違う、社会が起点になるんじゃなくて、自分がスタートライン
自分がいて、社会がある。自分が何がしたいのか

自分が信じた道ってなんだろう
自分は何を考えて、どこに向かって生きていくんだろう
何を成し遂げたいんだろう

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2021年01月10日

Posted by ブクログ

自分とは全く異なる人生で一気に読めた。柔道もバングラデシュ行った行動力と努力すごい。
こんなに生命力のある人もいるんだなー。私はゆるく生きていたいけど。

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の心の中をそのまま読んでいるような、とても率直で飾らない言葉で書かれたエッセイ。

大阪にあるマザーハウスの店舗の前を何度か通ったことがあるけど、高級路線で敷居が高いイメージだったので、この文章を読んで意外だなと感じた。


子供の頃から、あらゆる困難が降りかかってくる。
柔道の話が出てきた段階で、思った。「あ、私は無理だ。」
努力とか根性って誰でも報われるんじゃない、選ばれた人が生き残るんだ。体力と精神力が生まれつき人より備わっていて、なおかつ負けず嫌いの気質を持っている人。

著者はだから結果的に生き残っただけで、凡人がこれを真似たところで失敗して立ち直れず挫折するだけ。
できなかった、で終われば良いけど、鬱や引きこもりになって二度と立ち直れない可能性もある。
だからできる人だけがやれば良い、できる人の責務なんだ・・・と自分の心が説得してくる。
数々の屍の上に立つのが著者のような人間なんだ。

私より少し上の世代だけど、自分が学生の頃にこんな人生を送っている人がいるなんて信じられない思いだった。いじめやパワハラ、差別も今より酷かっただろうし、まだ今のようなデジタル社会でもなかったし・・・
でもその分、自主的に物事を考えたり、成功するぞという気概のある人がいた世代なのかな。

著者が一番恵まれているなと思ったのが、大学入試。推薦とはいえ10月から慶応を目指して受かることなんてあるんだろうか。それも工業高校から。猪突猛進で、決めたら限界を超えても頑張れるから、それこそ一芸が認められたのだと思う。普通じゃない学校に受かる人は、普通じゃない。
入学しても周りのレベルが高いので、自分も何かやらなきゃ、やろうと思える。人が成長する為には環境って本当に大切なんだなと思う。周りの人間もモチベーションが高く優れた人だったので、著者は仲間に後々何度も窮地を助けられたのだろうなと想像できる。


この人を追い立てるものはなんなんだろう。
「今まで一番にならなきゃ意味がないって思っていた。」そのある種思い込み、洗脳のような考えはいつ身についたのだろう。
睡眠不足で体調が悪くなるのは想像がつくのに結局救急車に運ばれたり、貧しい国を自立させようとしているのに、その国で値切らなければいけないほどお金を持っていなかったり・・・
私は逆にそうやって他人に迷惑をかけたり自分が恥をかいて面倒な事になるが嫌で、力を調整して何にも没頭できない。だから全力を出し切れることがある、というのが本当に羨ましい。私は未だに自分がどちらに向かっていきたいのかさえ分からない。


まさかこの本で竹中平蔵が出てくるなんて思いもしなかった(笑)人ってどこで繋がってるか分からないものだな・・・
そして発展途上国やODAの話が出てきた時に思った、今の日本って、もはや後進国だよな?国民にお金も余裕もなくて、むしろ開発・援助してもらう立場なのでは?
この本の頃はまだ今のように切羽詰まった空気ではなかったからだと思うけど、この20年ほどの間にも日本は落ち続けていたのだと実感し、この本との時差を感じてしまう。
もちろんバブル崩壊、リーマンショック、大地震、コロナ等々で日本を立て直せず、ずっと後を引っ張ってしまっているからなのだけど。

存在も知らなかったけど、米国開発銀行の内部が思ったよりアメリカだった。会話がラフ。確かに途上国に行ったこともない人間が、何をどうやって援助しているのだろう。
そして途上国出身でもお金持ちはいる。これが「格差」なのだろうか。とんでもないお金持ちと、住む場所もままならない人。資本主義とは一部のお金持ちだけに都合が良いシステムなんだと思う。


バングラデシュの様子は、よくあるというか、想像通りだなと思った。ぼったくりや日本人に対する不信の目、嫌がらせ。本当に、貧すれば鈍する。貧しければ貧しいほど人から嫌な目に遭わされて、自分も他人に攻撃的になる。
でも首都から離れた田舎では貧しくてもみんな幸せそうに生きている・・・ということは農耕や自給自足の生活から離れて、資本主義の歯車に乗せられた上で貧困に陥ると不幸と感じてしまうのか。競争で負けて、底辺になること。これが人間にとっての不幸。

よくNGOが途上国に学校を建てたりしているのを見るけど、その子供達は学校を卒業したらどこに行くのだろう。学校で学んだことが活かせる職業があるのだろうか。雇用はあるのだろうか。その後のサポートがないと結局貧困から抜け出せない。
実際この本にも大学院を出ても就職先がないと書いてある。子供は未来の大人だ。子供じゃなくなったらさようなら、では意味がない。


著者がちゃっかり日本で内定を貰っているのにはびっくりした(笑)すごく要領の良い人なんだなって。
その後の工場とのやり取りは本当に大変そうだった。ラッセルさん、文字で読んでるだけでも度々「ん?」と思うような怪しい言動をしていて、全く信用できない。また海外のバイヤーがそんなに高圧的な物言いをすることも信じられなかった。どういう立場で言ってるのだろう。

「今までバングラデシュの人たちは、安いものをずっとつくってきました。ですが可能性は埋もれていて、光る素材も人材もたくさんいるんです。世界と競争するために、本当にいいものをつくるには、技術とノウハウを教える必要があるんです」
これって、今の日本人にも言えるのではないか。若者が安い給料で、ろくに仕事も技術も教えられず働いている。非正規雇用がどんどん増え続けている。若者が悪いのではなく、そういう社会を作った上の世代の責任だ。もしこれを今後も続けるならば、日本の未来は推して知るべしだ。

やっぱり一番衝撃的だったのは、アペルさんの話。知り合いの知り合いなのに、よくとんずらできるなと。居場所を突き止められたらどうするつもりだったのだろう。でも日本人の若い女性など怖くもなんともない、と見下していたのかも。
これでまた一からやり直しになってしまったのに、それでも諦めないのがこの人の強さ。ちゃんと前回の反省を活かして同じことは繰り返さない。私なら絶望してる。でもちゃんと次を見つけてくる。その運と縁を持っているのがすごい。

昔、なぜ高学歴や頭の良い人はリスクのある新しい挑戦を怖がらないんだろうと真剣に考えたことがある。彼らは私からしたら信じられないぐらい無謀だったり、行動的で大胆なことをする。
なぜ失敗したり、一文無しになったり、他人に傷つけられることが怖くないのか。
それはどんな目に遭っても、自分の頭を使って自分を助けられるから。つまり問題解決能力が高い。
頭が悪いと、問題が起きた時にどうしたら良いか分からない。だから挑戦できない。
この本を読んで改めて思い出し、確信した。


「他人にどう言われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。」
こういう考えの人は少なくないはずなのに、なぜか日本では全然広まらない。

「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」
日本では便利な生活や物が手に入るが、根源的な欲求が薄れて分からなくなる矛盾。

「誰かの一言やちょっとした制度や仕組みが、人間がもっている可能性を邪魔してしまうことは多くて、残念ながらそれでジャンプできない人たちがたくさん日本にはいることを知りました。」
著者のような、人より早くたくさん経験できる人、そういう人こそがジャンプできない日本人の希望になるんだと思う。

こういう人が、日本の可能性を広げて引っ張っていける人だ。

20250216

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

なかなか想像以上に激しい戦記だった。。。
仕事始める前から笑
MotherHouseのバッグは個人的にすごく好きで
直営店で見たことある本だったけど
読んだのは初めて
辛いことがあっても、裏切られても諦めずに貫く姿勢は本当に尊敬だけど、なかなかこれを読んで自分も頑張ろうと思うのは覚悟がいるなあ。。。

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2022年07月31日

Posted by ブクログ

今月の2冊目。
すごい強さだなーと思いました。自分ではとてもじゃないがここまでできません・・・尊敬します。

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2021年04月06日

Posted by ブクログ

行動力。何かをしたいとか何かに興味を持ったらその時その瞬間に行動を起こさなければ、何も起こらないのだなと思った。私もそういう風に生きたい

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2021年01月26日

Posted by ブクログ

なんでもかんでも、狂気的な一生懸命さを携えて突っ込んでいく筆者のようには、とてもなれそうにないけれど、不安になりながら、嫌だ嫌だと思いながらも挑戦してしまう姿に、勇気を貰った。

最初から自信がなくても、突っ込んでしまえばいいんだ、と少し思えた。

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2017年08月03日

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