あらすじ
灼熱の小部屋と、冷厳な水風呂が、なぜかくも人を魅了し続けてきたのか? 大人だけが知る、その悦びと秘儀を、鬼才マンガ家が描ききる、スーパー・リラックス・コミック・エッセイ。サウナ・セッションによる心地よさを、「ととのう」と表現することを世に知らしめ、「ロウリュ」サービスがひろまるきっかけともなった、平成のサウナブームの立役者による、究極のサウナ体験記。さあ、サウナの道=サ道の深奥を知れ!
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Posted by ブクログ
サウナ大使のタナカカツキさんの本。
サウナは週1で通うほど好きだけど、サ道の漫画やドラマはちゃんと見たことない。
文章として初めてちゃんと触れたけど、サウナの感覚を言語化してくれる本だった。
サウナの楽しみ方は人それぞれ、こだわりも感覚も。自分のペースで、自分の好きなように。
また人生を重ねてくれば見え方感じ方が変わるのかなぁ。サウナは奥深い。
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昨年夏、同漫画を読んでサウナトランスデビュー、目下プロサウナーになれるようジムのサウナやスパに通ったりしています。漫画の方が魅力が伝わりますが、補完的にサウナの魅力が増幅されます。おすすめです。
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サウナの印象はそれまで、人生の折り返し地点を過ぎたおっさんどもの、どうしようもないストレス墓場とかそんな感じで思っていた。床にはオッサンの汚い汗。そのほかにも、浮き出た油やストレスや家族の不満、会社の不満、あらゆるいざこざがポタポタと床に落ち、染み込んだ床はどす黒い光を放っている。完全に誤った先入観。今サウナのイメージは大人のディズニーランド。いや、そんな混雑しているところじゃないか。気持ち的には力一杯駆け回ることのできる広い平原、僕は一頭の馬。
サウナに入ることって生理学的に捉えれば、血行を強制的に促進させる行為。サウナで血管の蛇口を開き、水風呂でキュッと締める。この時、血が脳に酸素をどんどん運んでいく。脳に酸素が行き渡れば気持ち良くなる。血管を開いたり閉じだりする機能は使わなければ衰えていき、風邪をひきやすくなるらしい。サウナのセッションは血管の筋トレをしてることになる。
でもそれ以上に単に汗をかくってこと自体が気持ちいいじゃないですか?老廃物と一緒に色んな余計なものが出ていく感じ。サウナに入ると前向きにしか気持ちがならない。
Posted by ブクログ
マンガ「サ道」よりも、読みやすくサウナのことが分かりやすかった。
サウナ初心者がマンガ「サ道」を読むのなら、個人的には先にこちらを読まれるのがおすすめです。
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小一時間で読めた。
タナカカツキさんがサウナにハマったきっかけから、サウナあるあるまで。
クスッと笑える箇所が何個もあって、漫画やイラストも多く読みやすかった。
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水風呂の代わりに風でも気持ち良くなれるか。いつか、サウナに行かなくても、風に吹かれるだけで幸せになれるような穏やかな精神状態で生活ができたらいいな。まだまだだけど。
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「心得」というからには、具体的なノウハウを教えて欲しかった。しかしまあ、サウナとの心地よい付き合い方をおのおの試行錯誤するのが、サウナを楽しむ心得なのかもしれない。
Posted by ブクログ
サウナにハマって2年弱、書籍も手を出してみようと友人に借りました。ドラマもマンガも知ってましたが、タナカカツキ先生が出した書籍はこれが初だったんですね!
本の中にはそれはもう、サウナあるあるがたくさん散りばめられていて、バッドトリップや蒸し友の会話など分かる分かると思って読んでました。
そして最後の、「たどりつく究極は、サウナに行かなくても良い、というところかもしれない」という言葉は、はっとさせられたというか、大事なことに気付かされたというか…
サウナに助けてもらったけど、大好きだけど、依存するのは違うよな。きっとなんでもそうですよね。
Posted by ブクログ
この人のおかげでサウナに親しむことが出来た。楽しみ方を教えてくれた。
水風呂での長い瞑想は本当に気を付けなければいけない。気持ちいいのか、死ぬ直前なのか区別がつかなくなることがある。
Posted by ブクログ
サウナと水風呂の温冷交代浴による恍惚を、「ととのった」ではなく「ニルヴァーナ」や「イク」と表現しているのが現在のマンガサ道とは違っていて、「まだその表現とは出会っていないころに書かれたこの本こそ、タナカカツキのサウナのルーツなのだ!」としみじみ。
また、連日のサウナ通いにより、耳に水が入ったような感じで、聞こえる音が遠くなってしまう症状に襲われたとのこと。病院ではまったく身に覚えのない鬱と診断され、血流を調整する薬を処方してもらって改善。それからサウナ通いを一時休んだというエピソードは、マンガサ道にはなかったもので、「サウナ大使たる今となってはそんなサウナのデメリットは書けまいな」とやはりここでもタナカカツキのサウナ原風景を見る。
「風」という字を見てみたら、その中に一匹の虫がいた。そんなポエティックな一文で締められている本書。なんじゃそりゃ!