あらすじ
付き合って4年たつ恋人のふうくんは、私に安心をくれる。だけど正直、トキメキは、もうない。このまま結婚して、幸せになれるんだろうか。そんな中、アルバイト先の映画館で出会った16歳下の高校生・イコくんに、心も体も奪われていく…。ふうくんに浮気がバレて一度は離れようとしたけれど、再び目の前に現れたイコくんに、「二股でいいから、付き合ってほしい」と迫られて…。
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2018年夏にドラマ化され、異色キャストや大胆なラブシーンで話題を呼んだ作品です。
著者の新田章先生は人をイラつかせるキャラ作りが本当にお上手です…!(めちゃくちゃ褒めてます)
向上心はなく、誰かの好意にガンガンあぐらをかいて、けろっとした顔で人を傷つけて…でも、今作のヒロインのワコも、ワコの彼氏のふうくんも、小規模にムカつくけど憎めない。30歳過ぎて人生のもろもろを焦り出すワコの気持ちは痛いほど分かるし…!(自分の彼女を煮すぎた素麺に例えるふうくんは、かなりどうかと思いましたが) ふたりが同棲している部屋の汚さも絶妙です。そんなワコが映画館で見初めてしまう男子高校生のイコくんが、そんなグダグダな大人の中で澄み切った存在感を見せつけるわけです。ギラギラした生命力にあふれているわけではないけど、母性本能をくすぐってくるタイプ…ワコはふうくんかイコくんか、どちらを選ぶのでしょうか!?
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匿名
ついに
映画館のバイトとして働くワコは彼氏のふうくんと同棲しているが正社員の彼から生活の端々からバカにされているのを感じながらもそれから目をそらして生きていた。
そんな人生に現れたのは男子高校生のイコくんだった。
単館の映画館に足を運ぶくらいに映画が好きな彼に惹かれるワコ。
見た目もタイプだったが30代のおばさんということや彼氏持ちということを隠して彼と接近する。
しかし彼氏のふうくんにそれがバレてしまい心を入れ替えて彼との新しい人生のことを無理矢理考えるようにしていた。
そんななか映画館の最終営業日を迎えたワコはイコくんから二股でいいから付き合ってくださいと言われ、二人は一線を超えてしまう。
その後ふうくんとの生活が耐えられなくなったワコは彼と別れてボロアパートに引越して就職活動を始める。
イコくんと定期的に会いながらの生活にときめきよりも焦燥感を感じ始めるワコ。
街でもなかなかイチャイチャできないし、周りには関係を隠さなきゃいけないしで、ついにイコくんに当たってしまうが……。
一線を超えても、そもそも世間に顔向けできない関係性だけにハラハラしながら読んだ。