【感想・ネタバレ】プリズンハーツ 分冊版（１）のレビュー

駿河ヒカル

虐待、いじめ、大切な人の死――生まれて17年、不幸な毎日を送ってきた本田無我。絶望し、命を絶とうとした彼の前に、吉田桔梗と名乗る少女が現れる。彼女は、無我が"囚人"であり"死にたくなるほど不幸な人生"という刑罰を"魂"にプログラムされていると告げて…。 『進撃の巨人 悔いなき選択』の駿河ヒカルが描くプリズンブレイクストーリー!! 第1話を収録。

[匿名 · ★★★☆☆]

1

本田無我は幼いころから母親による虐待を受け続けている。
ケースワーカーが彼の様子を見に来ているのだが虐待はやまず、近所に住む女子高校生の葵まで彼のことを気にかけている。
その葵も無我が誤って川に転落したときに助けようとして行方不明になってしまう。
それから5年が経ち当時の葵と同じ17歳になった無我。
相変わらず母親は荒れている上に学校でもひどいいじめにあっている。
もっぱら生きることが苦行になっている無我は命を絶とうと決心して建物の屋上から飛び降りようとする。
その時に一人の女の子がやってきてある衝撃の事実を告げる。
それは無我が囚人で刑務所で服役するようなものではなくし「死にたくなるくらいの人生」を生きその様子は一般人を装った刑務官に常に監視されているらしい。
しかしその少女、吉田桔梗は無我が冤罪によってこのつらさを味わっていると言い…。