【感想・ネタバレ】都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘るのレビュー

あらすじ

「都市の起源」を探究することは、文明の起源を知ることである。従来、「世界最古の都市」とされてきたエリコ遺跡は、近年、その「都市説」が見直されている。本書では、イラクのウルク遺跡と、シリアのハブーバ・カビーラ南遺跡を「世界最古」の有力候補とし、さらに、メソポタミア各地の遺跡を検討。人の移動、すなわち「よそ者」の流入を契機に快適な生活空間への工夫がなされ、同時に人々の「格差」が生まれるまでを解明する。

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Posted by ブクログ

南メソポタミアの南部=シュメール地方=最古の都市「ウルク」=食料余剰が豊富にあった。指導者は倉庫の管理者。

墓は同じ。倉庫に鍵はない。=当初は平等な社会。
よそ者が集まってきて、倉庫に鍵がかけられた。
神官=倉庫の管理=パートタイム的に役割を担っていた。

うまい食べ物、快適な暮らしがよそ者を集める=都市的現象。
ものづくりの専業=土器工房。金属器専業工。
階層化が進む=司祭者がリーダーになる。鍵付きの倉庫。

街の特徴=城壁と目抜き通り。排水の便のために、川に沿った道。上流側に神殿。

メソポタミアとインダス・モヘンジョ・ダロ遺跡の対比。

水は川の水は飲まない。井戸。革は排水用。モヘンジョ・ダロも同様。ローマの上水路は後々のこと。
上水が豊富ではないため、ビールやワインが作られた。

スポーツの原点はレスリング、ボクシングなど格闘技。

目と蛇。土器の紋様に使われた。

船から車へ、運搬具の変化。
記憶補助装置「トークン」
銅から錫へ。

都市の規模は、ウルク後期には約250ヘクタール=皇居の2倍弱。南メソポタミアで、ウルク以上の都市は見つかっていない。

戦争の始まり。都市国家の成立。
軍人の職能が分化=よそ者の傭兵化。武器の製造=冶金技術の発達。
文字の記録が進んだ=多数のよそ者に伝達するため

インダス文明はメソポタミアに似ている。
エジプトは気候が温暖で土地が豊か=どこに住んでもいい=都市化が進まない。

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2016年06月16日

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