あらすじ
中国共産党創設100周年(2021年)と中華人民共和国建国100周年(2049年)の「二つの百年」を見据えた中国の外交・安全保障戦略について考察。2015年10月現在までの習近平体制下の中国を中心に、胡錦濤、江沢民の時代にさかのぼり、四半世紀にわたる中国外交を検討します。衰えつつあるかにも見えるアメリカを、中国がどう評価し、対峙していくのか。その結果として日本との関係がどうなるのかを展望します。
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Posted by ブクログ
2016年に書かれた本なので多少前だけど、親中でも嫌中でもなく客観的な姿勢から中国の外交政策の変化を分析しようとするもの。公にされている文書からも中国の対外政策を分析できるんだなと勉強になった。
2012年頃から中国の強硬派の旗色がよくなり、胡錦濤体制二期目から新たな路線へ舵を切り始めたとしてる。改めて核心的利益、和平演変、新型大国関係、一帯一路などについて理解することができた。
中国は個人独裁ではなく一党独裁であること、中国の愛国教育などから反日姿勢は当面改まる見込みがないこと、中国が国連加盟を中華民国の加盟の日としていることなどを重ねて強調している。