あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
昔、少女のもとにいた人形は、その後長いことオルゴールの上で音楽に合わせて踊るオルゴール人形の「くるくるちゃん」として生きていました。やがて、風の気まぐれで、くるくるちゃんは広い世界へ飛び出していきます。人形作家でもある著者が、独特の繊細なタッチでその小さな体から眺めた世界を描き出します。人から人の手にわたっていく人形の、ふしぎな運命をえがいた、味わいぶかいお話。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
切なくて優しいおみねゆらさんの独特の世界。小さなものに向けられる優しいまなざしが感じられます。くるくるちゃんという踊る御人形の物語。レトロな建物にオルゴール人形、ページをめくるとメルヘンな可愛らしさにあふれています。うららかな午後に紅茶を飲みながら読みたくなります。
Posted by ブクログ
こういう思い出の品ってありますよね。
私も大人になってから、小さいころに大切にしていたけど、お別れしてしまっていた物に、再び巡り合ったことがあります。
なんとも暖かい気持ちになりましたが、物の方はくるくるちゃんみたいに、苦労をしたり悲しい思いをしたのかな?
くるくるちゃんは、持ち主のもとに戻れて良かったです。
Posted by ブクログ
こみねゆらさんの絵本ですね。
おにんぎょうのくるくるちゃんは むかし、ちいさなおんなのこと くらしていました。
おんなのこは くるくるちゃんを、
ミトちゃんとよびました。
おんなのことの たのしいひびは いつしか すぎてゆきました。
きがつくと、くるくるちゃんは はくぶつかんのなかで、オルゴールにんぎょうとして おどっていました。
オルゴールのねじがまかれると、にんぎょうたちのでばんです。
みぎへくるり。ひだりへくるり。
おんがくにあわせて まわります。
みぎへくるり。ひだりへくるり。
だけど くるくるちゃんだけ、みんなとちょうしが
あいません。
くるくるちゃんは セルロイドで できていました。とうきでできた ほかのにんぎょうとは ちがって、はねのように かるかったのです。
くるくるちゃんは とうきでできた にんぎょうと
いれかえられました。
くるくるちゃんは どうなるのでしょう?
おにんぎょうのくるくるちゃんのお話です。
こみねゆらさんが、くるくるちゃんが活きているように冒険のお話をみちびきます。
落ち着いた色彩の可愛らしい絵がお話をかもし出します。
最後に、くるくるちゃんのもとの持ち主に出逢うシーンは、嬉しくなりますね(=^ェ^=)