【感想・ネタバレ】忍のBAN(1)のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年11月08日

石沢イズム、炸裂な王道少年漫画が戻ってきたっっ
前作『超人学園』は、雷句誠先生の『どうぶつの国』と同じく、私が別冊少年マガジンで毎月、楽しみにしていた作品の一つだった。『うしおととら』の藤田和日郎先生の弟子で、その魂をしっかりと受け継いだ上で、自分の漫画を描けるだけの実力を得ていた雷句先生に負けない...続きを読む芯が、『超人学園』にはあった。最終回を迎えた時は悲しくて、辛くて、別マガを読むのを止めようか、と思った程だ
でも、今、また、月一の楽しみを取り戻せた!!
この作品、『忍のBAN』の主役・卍はもちろん、忍者だ
しかも、忍者が使う術と言われ、イメージするような炎や水ではなく、磁力と言う特殊な属性を会得している点が、実に石沢先生らしい
ストーリーも、やはり、ド正道で、大国の王を決定するトーナメント!!
とかく、シンプルだからこそ、読み手の心を熱くするのは逆に難しいハズなのに、石沢先生は、そんな私の浅い考えなど、呆気なく引っくり返してくれる
また、卍の性格が、少年漫画らしい、素直で、熱血で、正義感で、ともかく、カッコいい
どんなにピンチでも、どれほど敵が強大でも、自分の信念を曲げず、主である冥を王にする野望を翻す事なく、真正面からブチ当たっていく卍の姿に、誰もが苦境に立ち向かい、明日を得る為に闘う勇気を貰え、仲間になってくれる。当然、我々、読み手にもパワーをくれるし、卍や冥を応援したい気持ちで一杯になる
案外、気難しそうな性格の卍に主と認められているだけあって、冥は女装が似合うだけの可愛い、天然の男の子じゃなく、王になるべき才が確かにある。卍をただ戦わせるだけでなく、彼を勝たせるために無茶をする一面も持っている。まぁ、若干、ヤキモチ焼きに加え、オカン気質があるトコが残念っちゃ残念だが、そこも彼の長所だろう
そんな主従が大活躍し、民を苦しめる悪代官や、歪んだ思想を掲げる他の兄姉ら、彼らが抱えている猛者をブッとばしていく、それが『忍のBAN』!! 殿堂入り確実であり、今後、確実に人気が急上昇する、と私は勝手に確信している。と言うか、漫画読みを自認してるのに、この『忍のBAN』をスルーする、低く評価するようでは、そんな看板、下ろしてしまえ、と失礼な事を思っているくらいだ
また、登場する女の子らが可愛い点も◎ 特に、現在、正ヒロインポジションっぽい花実は、おっぱいも大きく、実に卍とお似合いだ
実戦のプロとも言える忍vs忍だけあって、『超人学園』でも読み手を魅せてくれた、アクションシーンにも磨きがかかっている
当然、『超人学園』の魅力の一つでもあった、オマケ四コマ漫画は、『忍のBAN』にも健在で、こちらの面白さもまた倍増しだ。極端な話、オマケ四コマ漫画がなかったら、星を一つ減らしてたトコだ
個人的には、『超人学園』×『忍のBAN』のコラボ漫画を描いて欲しいな、と期待しているw
きっと、次巻、そして、これからも卍と冥の戦いは熾烈さを増していくだろう。降り落とされないよう、私も気を引き締めねば
どれもお勧めの話で、一つを選ぶのは厳しいが、最もスカッとしたシーンは、やはり、冥、リリューのサポートを受け、逆転のチャンスを得た卍が海空を倒すべく、怒涛の鉄拳を叩き込みまくる第4幕「先見のメイ」の36、37pだろう
この台詞を引用に選んだのは、もっとも、卍らしさ、そして、『超人学園』を連載した事でパワーアップした石沢先生の人間力の高さを特に感じたからだ。こんな読み手の胸を、ストレートに打つ台詞があってこそ、少年漫画だろ!!

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