感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。今作も面白くて一気読みした。
相変わらず法医昆虫学者の赤堀さんが豪快で面白い。岩舘警部補の相棒になる所轄の刑事はイケメンの若手、月縞巡査。その情熱が他人に理解されなかったせいか、妙に人付き合いにドライでやる気がないように見える。藪木も似たタイプで、この二人が事件を通して変わっていくのがサイドストーリーになっていて良い。あとタエばあちゃんが可愛い。事件の背景は重いけど、赤堀さんはじめ登場人物のキャラが良いので暗くなりすぎず、楽しく読める。
Posted by ブクログ
2020/1/11
また読みたいともったいないのせめぎ合いの本が来た。
このシリーズ大好き。
なので人に勧めたら虫が無理ですとのお答えが来て膝を打つ。
なるほど虫が無理な人がいるのか。
そして虫が無理な人には小説も無理な場合があるのね。
気付かなかった。
でももったいない。
この二人最高なのに。
若い刑事さんは入れ替え方式のようです。
ひねくれた後輩への岩楯刑事の接し方が最高です。
説教が的を射すぎてぐうの音も出ません。
「組織の中で意味もなく協調性を放棄するような奴はどんなに有能でも使えない。敬意を払えないやつも同じだ」
「馬鹿になれないやつは本当の馬鹿だけだ。お前は歯向かう相手と場所を完全に間違えてる。あとは自分で考えろ」
私もこんなかっこいいこと言いたい。
Posted by ブクログ
このシリーズはいつも読むのに時間がかかる。しばらく時間が空いてから読むので思い出すのに苦労した。物語の最後で明らかとなる殺人の動機であるが、初めはなぜドナーの父親である竹田も殺人に関与したのか理解できなかったが、竹田の言い分を聞くとやりきれない気持ちになった。
Posted by ブクログ
今回はちょっと伝奇ものっぽいノリがあって、最初はそこに良い意味で違和感を覚えて興味を惹かれました。ただ、読後の印象としては前作とあまり変わらない感じで……
やはりキャラクターは面白くて、特に今回岩楯の相棒となる月縞は前作の鰐川よりも個性的かつ印象的に感じられ、好印象。ただ、その登場以降はコレといった盛り上がりポイントが思い出せなかったりします。
多分ですが、展開が順等すぎて意外性に欠けるところがその要因なのかも? ロジカルに、玉ねぎの薄皮を剥くように真相に近づいていくところが、裏を返せばそのような弱点をはらんでいるんですかね?
法医昆虫学という題材の良さを前面に出すと、どうしても論理的に解き明かしていく展開になると思うので(そうでなくては説得力がないので)、それが故にクライマックスでの意外な展開を望むのは難しいかもしれません。ただ……本作をより楽しみたいといういち読者の勝手な願望として、そういう考え・意見もある、ということで……次作にはこの辺りを期待したいと思います。