あらすじ
著者・吉村葉子さんは20年間のパリ生活を経験し、そこから得た見聞をもとにこれまで良質な著作を多数発表してきました。本作では、日本人とフランス人の両方をよく知る筆者が、両国民のいい部分をうまく取り入れた「シンプルに、豊かに生きるヒント」を提案します。ウイットに富んだ文体の中に、すぐに始められる暮らしのアイディアが鏤められた珠玉のエッセイです。
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Posted by ブクログ
フランスを理解したい方には良い一冊だと思います。
こちらに来て早3年、著者の言葉にウンウンと同意することも多く、なるほどそういう見方かと考えさせられることも。
文化や価値観の違いを感じ、日本的な考え方から抜け出し、少し違った目線が持てるようになるかもです。
Posted by ブクログ
フランス人の大多数がこのような思考で生きていると判断するのは早計だが、それでも著者の身近なフランス人が生き生きと描かれている分リアリティがある。
現実に接したフランス人がどの程度日本人に似通っていて、どういったところを我々が学ぶべきかを語るが、小難しい専門書ではないので、こう考える人がいるのだなと参考にする程度に留めれば十分楽しめた。
語り口がざっくりとしていて、本を読んでいるというよりは興味深い話を耳で聞いているかのような談話めいた心地よさ、気安さがある。
突如軽率に社会問題に触れるが、そこは本文の文体に沿って、優雅なマダムのお茶会の席と心得て大目に見るべきポイントであるように思う。
ほどよく聞き流し、ほどよく耳を傾けてほしい。