あらすじ
19世紀イギリス。誰も知らない珍しい花や樹々を求め、国中が沸きたっていた。この要求に応えて世界をかけめぐるプラントハンターたち。ラン、チャ、ユリ……。エキゾチックなあこがれを満たすべく、彼らはジヤワ、中国、そしてニッポンをめざす。豊富な文献渉猟から植物をめぐる文化交流をあざやかに位置づけた力作。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
植物学に関する書籍であるが「プラントハンター」なる用語をあまり認識しておらず、どういった人たちなのかが気になり購入した書籍である。
書籍の構成としては、西洋世界で大航海時代以降に世界中の珍しい植物や有用な植物を収集した人・組織について紹介しており、また、「プラントハンター」がどういった目的や興味、背景を持ち得て植物を収集したのかも掘り下げて解説している。書籍上ではこれまであまり知られていない「プラントハンター」としての人物の足取りや、それが植物学に与えた影響だけでなく、園芸学や植物分類地理学に与えた影響を出来るだけつまびらかに解説しており、興味深く読むことが出来た。
また、日本においては外交官として来日した人物の中にも「プラントハンター」としていえる人物やその人物と交流した人物が紹介されており、これは幕末史を知ればさらに面白いのだろうと思った。
書籍の中ではシーボルトや牧野富太郎といった著名な人物の紹介はほぼなく、これまで光が当たっていなかった人物により注目しているように思える。個人個人の業績だけでなく、西洋(主にイギリス)での植物に関する認識・取扱いがわかり、面白かった。